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ウイニングショット PCエンジン初のゴルフゲームなのだが、シンプルで奥の深いゲーム性は後発のゴルフゲームと比べても決して見劣りすることはない非常に出来の良い作品である。インパクトの瞬間にボタンを押す必要ががないためどんな人でも気軽にプレイできる上、選手の能力を自分でカスタマイズできるので幅広い遊び方が可能になっている。特にトーナメントモードはスコアではなく、ニアピンやドラコンを含めた4日間の賞金総額で優勝を争うというかなり変わったルールなのでスコアを争うだけの大会よりも勝負の駆け引きが楽しめるはず。基本的にコースは1種類だけなのだが、トーナメントの3日目からはティーの位置が変わり、まるで違うコースをプレイしているような感覚になるので、そういう意味でもトーナメントモードがお薦め。個人的にはパワー9(これでほとんど全てのホールでショートカットが可能な上、かなり高い確率でドラコンを獲得することができる)・コントロール9(通常のショットは勿論、グリーン周りからドライバーでアプローチする際もピンに当て易くなり、チップインの確率が格段に上がる)・スピン0(基本的にグリーン上ではボールが止まり易い上、大きく曲げる必要のあるホールもないし、そもそも強い風の中で打球を曲げることは自殺行為である)・パッティング9(ボールがカップの上を通過しさえすれば強さがかなり適当でもボールはカップに吸い込まれる)・フルパワー0(全体的にフェアウェイが狭く、不確定要素は命取りになるため飛距離UPは必要ない)という極端なステータスでプレイしているのだが、これだと普通のコース状態だと15アンダーぐらいは楽に出せるはずなので一度試してもらいたい(トーナメントの4日目は凄まじい風に苦戦するが、3日目までの貯金で逃げ切ることが可能)。テンポが良いためプレイ時間も短く、様々な遊び方が出来るという忙しい社会人の方にも最適な1本である。 S.C.I 「タイトーチェイスHQ」の続編。前作同様パトカーで犯人の乗った車を追いかけるゲームなのだが、前作では犯人の車を止めるための攻撃方法が体当たりのみだったのに対して、本作では銃攻撃が可能になっている(バズーカ砲まで装備している)。クレイジータクシーならぬクレイジーポリスである。カーチェイス&発砲というハリウッド映画の中では見慣れた光景をいざ自分で体験してみると想像以上に面白く、このシチュエーション自体がプレーヤーをエキサイトさせてくれるのだ。当然パトカーで公道を300km近いスピードで走り抜けることになるのだが、景色が流れるグラフィックも実に滑らかで、レースゲーム顔負けのスピード感を味わうことが出来るのも大きなポイント。独創的なアイデアと確かな技術力で素晴らしいゲームを生み出し、システムを単純にして誰でも楽しめるように工夫してある点は全てのゲームのお手本になる仕事ぶりで、プレイしていて色々な意味で感動させられる作品だと言える。ドライブ&シューティングゲームというあまりお目にかかれないジャンルのゲームでもあるなので、是非一度体験してもらいたい作品である。 F1トリプルバトル その名の通り3人で対戦することが出来る(ドライバー視点の画面を縦に3つ並べるという力技は見事に成功している)F1レースゲーム。1人でこつこつグランプリモードをプレイしてもそこそこ楽しいが、やはり3人対戦してこそこのゲームの真の面白さが見えてくる。自分好みのマシンセッティングを施し、友達とコーナーでの熱い攻防やスリップストリームを生かした駆け引きなどを存分に楽しんでもらいたい。また、レース部分は程好くリアルな作りになっており、減速せずにコーナーに突っ込んだりするとあっと言う間にコースアウトしてしまうし、ハンドルを切りすぎると即クラッシュなので(対戦する前には少々練習が必要かも知れない)心地よい緊張感を味わえるようにも工夫されている。超リアル指向の人には細かい部分で少々物足りなさを感じるのかも知れないが、普通の人ならコースの数にしろパーツの種類にしろ充分満足のいくレベルだと言える(対戦できるドライバーも個性豊かで面白い)。サウンド面の貧弱さがレースゲームとして少し気になるところではあるが、コースの起伏も巧く表現されている上、初心者用のマシンセッティングもきちんと用意されており、操作性も悪くないので誰もがすぐにF1の世界を味わうことが出来るはず。もっとリアルなレースゲームを望む人には「F1サーカス」シリーズがもっと簡単にレースを楽しみたい人には「ファイナルラップツイン」がお勧めなのだが、このくらいのリアルさがゲームとしては一番面白いかも知れない。 これがプロ野球90 5人同時プレイが楽しい一風変わったシステムを採用している野球ゲーム。基本的に人間同士が2つのチームの選手全員を操作して対戦するタイプではなく、友達と同じチームでコンピュータと試合を行うというのが何と言っても最大の特徴である。基本的に1人が動かせるキャラは1人だけ。つまり、内野や外野の1つのポジションだけを守り、順番を待って打席に入って、コンピュータが操作する相手投手と対戦する訳である。本当の野球を友達とする感覚でプレイできるというアイデアがなかなか面白い。エラーをしたり三振したりするとチームメイトから文句を言われ、ホームランを打つと皆から暖かい祝福を受けられる。勿論、ヘタクソな奴が打席に入るとデッドボールで塁に出ろと言われるのも本当の草野球と同じ(苦笑)。ロクに野球をしたことがないオタク諸氏でも野球を思う存 ザ・キックボクシング PCエンジンユーザーの間でも殆ど話題に上ることのない超カルトゲーム。ただ、ゲームの作り自体は非常に良く、キャラクターの動きも割とリアルで、アニメーションも滑らかなので実際プレイしてみると「おっ!?」という小さな驚きを経験することができるはず。あのマイクロワールド(「ベイビー・ジョー」や「ジム・パワー」などを作ったメーカー)制作のゲームだけあって、日本のゲームのような派手でゲームを盛り上げるような演出は一切排除されており、画面は地味でキャラも小さいので格闘技の迫力を体感するには至らず、決して日本人向けのゲームとは言い難いのだが、感覚的にプレイできるという点に於ては「ファイプロ」並の完成度を誇っている。方向キー1つとボタン1つの組み合わせで誰でも簡単に様々なキックボクシングの技を出せ(技の数がありすぎて覚えるのが結構大変ではある)体力ゲージも良い意味で大雑把なので、兎に角殴り合う爽快感を存分に味わってもらいたい。個人的にはもう少しコマンドの規則性が欲しかったところでだが((下+1ボタンが下段キックとかいう風だと分かり易い)これに関しては根気よく練習して慣れるしかないようだ。プレイするに従って試合の駆け引きも味わえるようになるし、何よりキックボクシングの緊張感を存分に堪能できる数少ないゲームである。 ザ・デビスカップテニス これでもかというぐらいリアルに作り込まれたテニスゲーム。それ故、難易度は決して低くないので、昨今の親切設計のテニスゲームに慣れている人は初プレイ時にかなり面食らうはず。何が難しいかというと、まずボールを打つこと自体が難しいのだ。従来のゲームのように、ボールの近くでラケットを振れば何とか自動でボールを打ち返すことが出来るという遊びやすさ重視の設計ではなく、選手をボールに対して正確にセットし、ある一定の距離(ラケットと腕の長さ)を保ってスウィングしなければボールをヒットすることさえできないという恐ろしくシビアな設計なのである。このため、ある程度の練習を積んで勘を養わないと全く試合にならないし、クソゲーと判断されて封印される恐れまであるだろう。しかし、一度コツを掴みさえすれば、割と簡単にトップスピン及びバックスピンなどを駆使したショットを撃ち分けることが出来るようになり、非常に戦略性の高いテニスゲームに大化けする。つまり、このゲームの本当の楽しさや奥深さを味わえるのは、地道に鍛練を積んだ者だけなのである。見にくいと言われる事もある2分割の画面も慣れれば全く無いし、何より上達する過程が一番の醍醐味でもあるので是非一度トライしてもらいたい。 ザ・プロ野球SUPER94 このゲームはPCエンジンではお馴染の野球ゲーム「パワーリーグ」シリーズに勝るとも劣らない完成度を誇っている。まず、操作性及び操作感は当然申し分なく、ゲームバランスも充分に調整されているので、プレイするにあたって問題点らしい問題点は存在しない。このゲームの特徴の一つでもある打席に立った際に出てくるリアルな選手の顔も結構似ていて、野球ファンなら懐かしい気持ちで楽しめること間違いなし。また、BGMに球団の応援歌(攻撃側)を使用しているので、チームのファンなら涙ものだし(妙に緊張感がなくてミスマッチな曲もあるが)普段あまり聞くことの無いライバル球団の応援歌の旋律まで覚えられるというオマケまで付いている。当然ながら全球団・選手とも実名で登場し、色々な意味で野球ファンを強く意識した作品になっているのが印象的。他の野球ゲームと比べたときにシステムや操作方法に於ける目新しい部分は何も無いものの、その分かえって安心して遊べると考えれば然程気にならないし、実際「パワプロ」並に斬新で整合性のあるシステムを開発しない限り、既に完成されていた「ワースタ」や「パワーリーグ」と肩を並べることは難しかったであろう。94年といえばオリックスのイチローが初めて首位打者を獲得し、巨人の松井がレギュラーに定着した年でもあるので、野球ファンならば押さえておいて損はないゲームかも知れない。 スーパーバレーボール コートを横から捉えて、奥行きの概念を排除した実に潔い作品。バレーというゲームにしづらい題材(成功例を知らない)を扱うには、これぐらいの大胆さが必要だと思うし、その試みは見事に成功していると言える。操作法も極簡単で、攻撃はレシーブ時とトスを上げる瞬間に十字キーとボタンを組み合わせてフォーメーションを決定し(裏技を含めると結構多彩な攻撃が可能)、サーブやブロックを行う際のコツもすぐにマスター出来るようになっている。操作性・操作感ともに良好で、気持ち良く遊べるのが最大のセールスポイント。ただ、実際のバレーと比べてブロックの使い勝手が良すぎたり、好サーブで相手の陣形を崩せないシステム(必ずセッターにベストボールが届けられる)など、詰めの甘い部分も多少あり、そのあたりが一人でプレイする際に早い段階でプレイヤーを飽きさせてしまう要因になっているのが残念なところである(単調なゲーム展開になりがちなので)。しかし、対人プレイは意外と盛り上がるので多人数で遊ぶときには充分お薦め出来るし、オリジナルチームを作ることが出来る(能力値の振り分けは自分でやらせて欲しかったが)のもポイント高し。全体的に地味な雰囲気漂う(題材が題材だけに)ゲームだが、上級者同士で対戦していると互いの戦術を読み合う緊張感や相手の裏をかく楽しみが味わえ、本当にバレーをプレイしているような感じになる(画面にも再現できる)。ゲームとは直接関係ないが、背景のスタンドの描き方がイイ感じ(結構リアル)で、個人的にお気に入り。ただ、説明書の最後に載ってる「力と汗のスーパーバレーボール愛のテーマ」は21世紀になった今でも謎のままである。 チャンピオンレスラー かの名作「ファイプロ」よりもある意味において熱くなれる体育会系プロレスゲーム。「ファイプロ」との大きな違いは技の掛け方にあり、「ファイプロ」の場合、技の成否がコマンドを押すタイミングにあるのに対して、このゲームの場合は画面上部に表示されるパワーの値というものが技が掛かるか掛からないかの重要な鍵にになっている。相手と組みあってから技を掛ける瞬間までの間にパワーがより溜まってる方が技を掛けることが出来るのだ。そのパワーの溜め方は至って簡単で、十字キーをグリグリ回すだけ(本来は左右に素早く入力を繰り返せばイイのだが)。しかも、体力の回復の早さまでもがこのパワーの値によって左右されるので、試合中プレイヤーは最初から最後まで全力で十字キーをグリグリ回しまくることになる。このゲームが友達と対戦して盛り上がる理由はまさにこの体育会系のノリにあるわけで、指の皮が捲れるなんてことも決して珍しくなかった(対戦格闘ゲームが大流行する少し前のことなので、ゲームをして指の皮が捲れる奴なんか、このゲームをプレイする奴以外いなかったと思われる)。また、長時間物凄い勢いで十字キーを回し続けるためコントローラーがよく壊れ(みんな自分のパッドを使いたがらない)、NECホームエレクトロニクスとタイトーの陰謀だという噂まで流れたほどである(苦笑)。「ファイプロ」と違って、初心者と上級者が一緒になって楽しめるというのも魅力の一つ。 パワースポーツ 6競技(射撃・アーチェリー・フィールド・ボート・水泳・トラック)18種目という盛り沢山の内容のPCエンジン唯一のオリンピックゲーム。操作の殆どがボタン連打なので、誰でも簡単にプレイすることができる(勿論、最後の最後はタイミングが勝負の分かれ目)。全部の種目を連続でこなしていくオリンピックモードは指がかなり疲れるが、多人数で対戦すると盛り上がること請け合い。また、1人でプレイしても、世界記録を狙うという明確な目標が設定されているため、挑戦意欲が掻き立てられ、これまた燃えるのだ。そして、練習モードで鍛練を積み、自分なりのコツを掴んで見事世界記録を叩出したときの達成感は何事にも替え難いものがある。ただ、操作方法に少しクセがある競技(高跳びや三段跳び)があり、初めてプレイしたときに全く記録が出せない(ファール)こともあるので、対戦プレイの際は注意が必要。あと、オリンピックモードではある水準以上の記録を出さないと次の競技に進むことができないので、苦手な競技を作ってしまうと少し大変かも知れないが、全体的には地味で単純ながらも割と遊べる作品に仕上がっている。 ファイナルラップツイン 基本的に減速よりもライン取り重視でハンドルも切り放題(スピンしない)のレースゲームなのだが、単なる大味な作品というわけではなく娯楽性に重きを置いた緻密で大胆な試みがなされているゲームだと言える。選べる車種が少く、細かいセッティングは全く出来ないものの、その分操作性やスピード感といったレースゲームの基本的な部分には全く隙が無く、初めてプレイする人でも練習無しで遊ぶことがで出来るため、対戦プレイはあっという間に盛り上がり、一人でプレイするときも気軽に熱いレースを楽しめるところがイイ。その上、ナムコお得意のクエストモードもきちんと用意されており、今回もその出来はオマケと呼ぶには勿体無い程である。「巨人の星」や「エースをねらえ!」のノリで展開されるクエストモードは“チビ四駆”と呼ばれるカートを操り、世界チャンピオンを目指すRPGで、ザコとのコース1周のレース対決(コースの数も豊富で退屈しない)でお金を稼ぎ、貯めたお金で自分のマシンをどんどんチューンナップし、最終的に全ての地区のエリアチャンピオン(3周勝負)と世界チャンピオン(5周勝負)を倒すのが目的となっている。通常のRPGの装備品にあたるパーツの種類も多く、謎解きも適度に盛り込まれているため意外と熱中度が高く、レースにはジャンプ台も登場するのでノーマルモードとは少し雰囲気の違う熱いレースを体験することが出来るだろう。また、チャンピオンとのレースでは追いかける興奮を味わうための演出として必ず相手に先行させるような展開が用意されていたり、エリアチャンピオンを倒す前と倒した後では村人の会話が違ったりと細かい部分まで手を抜くことなく作られているので安心してプレイしてもらいたい。F1のグランプリ&対戦モード+F3000のグランプリ&対戦モードだけでも大満足なのに、その上、完成度の高いクエストモードまで用意されているというまさに至れり尽くせりの作品なのである。 ブレイクイン PCエンジン唯一のビリヤードゲーム。他のビリヤードゲームを余りプレイしたことがないので、全体の水準から見てこのゲームがどの程度の位置にあるのかは分からないのだが、一度遊んでみると本物のビリヤード同様なかなか熱中できる。トップビューの平面画面というかなり地味な雰囲気漂うゲームなのだが、球の動きは結構リアルで、押し球や引き球、ジャンプボールといったビリヤードの基本部分もきっちり表現されているので、ビリヤード好きの人も納得のプレイが出来るはず。操作性も良好で、イメージボールを活用してプレイするシステムなのでイマジナリーポイントが割り出しやすく、誰もが本物のビリヤードとほぼ同じ感覚でプレイすることを可能としているあたりは開発者のビリヤードセンスの良さを窺わせる。また、テクニックモードというアーティスティックビリヤードを絡めたパズルの要素の高いモードもあって、曲打ちの楽しさを肌で感じることが出来るのも魅力。まあ、ビリヤード自体が地味でマイナーなゲームだけに好き嫌いが別れるかも知れないが、ビリヤードの面白さをゲームで再現しようとする姿勢が伝わってくる事だけは確かである。 プロ野球ワールドスタジアム91 誰もが知ってる「ファミスタ」シリーズのPCエンジン版。選べる球場は1つだけで、先発投手は3人(登録されている投手は1チーム4人)からしか選択できないし、試合を重ねても打率も防御率は変わらない上、サイクルヒットなどを達成しても試合後の新聞では触れてもくれないなど、今の野球ゲームに慣れているとかなり窮屈な感じを受けるだろう。また、システム面でも、二塁への盗塁はほぼ100%成功(さすがに“よしむり”は無理だった)、塁間で挟まれても帰塁すれば全く問題無し、プレイヤーの意志とは無関係に勝手に動き回る野手陣、192km/hの速球を投げ込んでくる投手が存在するなど、リアルさを追究している昨今の野球ゲームでは考えられないほどルーズな設定が目立つ。ただ、逆にその大雑把なところこそがこのゲームの最大の魅力だと考えることも出来る。データを大袈裟に割り振ることによってゲームとしての面白さを高めているわけで、実際の野球選手の能力より“いきいけ”や“きよすく”、“おも”、“おみあい”などというキャラクターのステータスの方が馴染み深いという人もいるのではないだろうか。PCエンジンでは2作目となる本作では4人同時プレー(外野と内野を2人で担当)が可能になっており、パーティーゲームとしての完成度が高くなっているのにも注目したい。軽く遊ぶつもりがついつい熱中してしまうなんてこともあって、実名じゃないからなどといって侮っていると痛い目にあうこと間違いなし。裏技のデータ集を見ながら、久しぶりに遊んでみても決して損はしないはず。余談だが、最後に対戦する時代劇チームで“ももたろう”に先発された場合、勝つのはほぼ不可能になるので注意が必要。 ワールドサーキット 今流行のレースゲームとは違い、実車でもなければ3Dでもないという、外観だけを見ればショボイ感じのするトップビューのレースゲーム。しかし、中身は相当濃い内容になっている。まず特筆すべきは、車同士の当たり判定が無いということ。このゲームの最大の特徴なのだが、このおかげで思う存分コーナーを攻めることが出来、走る爽快感を味わうことが出来る。レースゲームの醍醐味を味わわせるために、無駄な要素を大胆にそぎ落としたのは見事としか言い様がない。しかし、スリムアップするだけなら誰にだって簡単に出来る訳で、本作の凄いところはスリム化を進めながらもレースゲームの中枢部分だけは密度を低下させず、きちんと作り込まれているという点である。勿論、マシンのセッティングは細かい部分まで行うことが出来るし、何よりそのセッティングの効果やマシンコンディションがレース中顕著に指先に伝わってくるのが実に楽しい。極端な話、100分の1秒を実感することが可能なのだ。とかく絵の美しさやリアルなサウンドばかりが取り沙汰されている昨今の作品にはないレースゲームの本質がここにはある。純粋にコースの攻略を行い、自分のテクニックを磨いてベストラップを叩き出し、走りの神髄を極めたいという硬派な人にお薦め。 |