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クラックス 本作はゲーム本編よりも取説で楽しませようとする本末転倒なメーカー、テンゲンの作品なのだが、なかなかどうしてゲーム本編の方でも充分楽しませてもらえる。その内容はというと、画面奥から次々と転がってくる10色のタイルをパドルで受け止め、手前の台に積んでいき、同色のタイルをタテ・ヨコ・ナナメに3個以上並べて消していくというもの。単純なルールだが、パドルでタイルを受け止め続けたり(最大5個まで)、タイルを奥に投げ返したりと様々なテクニックが存在するので非常に長く遊べること間違いなし。もちろん、連鎖や同時消しなどの高等テクニックも存在するのでパズル好きの人も納得の一本であろう。また、面白い要素として面ごとに設定されているクリア条件というものが上げられる。このクリア条件というものを満たさなければ、いくらタイルを消しても全く無駄になるのだ。つまり、面ごとに違った遊び方を楽しむことが出来るというわけである。兎にも角にも子供からパズル好きの大きいお兄さんまで全ての人が楽しめるこのゲーム、地味だからという理由で敬遠していると、きっと後悔するはず。騙されたと思って1度プレイしてみることをお薦めする。 コラムス ゲーマーなら誰もが1度はプレイしたことのあるこの有名なパズルゲーム。同様に知名度のあるパズルゲーム「テトリス」がソビエト産の洋ゲーだったことを考えると、このソフトはこのジャンルで初めて大ヒットした純日本製の落ちゲーという事になる。もちろん、このPCエンジン版の出来もすこぶる優秀である。ゲーム内容は上から落ちてくる3個一組の宝石を積み上げて、同色の宝石をタテ・ヨコ・ナナメに3個以上並べて消していくというもの。そして、このゲームの最も秀逸な点はナナメ消しのルールだと言える。前述の「テトリス」にも「ぷよぷよ」にも無いこの独自のシステムこそが本作をヒットさせた最大の要因であろう。このナナメ消し、初心者にとっては思わぬラッキーを生んでくれる有り難いものであり、上級者にとっては多重連鎖を成功させるのに不可欠なファクターとなっている。ナナメ消しを巧みに活用してどんどん宝石を消していった時の胸の高揚は筆舌しがたいものがある。また、運命の三人の女神CLOTHO、LATHESIS、ATROPOSの名前が付いている3曲のBGMもゲームの雰囲気にマッチしており、非常に聞き応えがある。最近の作品ではないので「萌え」やら「ぷに」やらとは無縁だし、どちらかというと対戦で熱くなるというより、一人でこつこつプレイするのに向いている地味な印象を受けるゲームだが、1度プレイすると病みつきになるはずである。まだ未プレイの方は早速手に入れて遊んでみて欲しい。 雀偵物語3 セイバーエンジェル 麻雀をアクセントとして盛り込んだ目玉のデカイお姉ちゃんがいっぱい出てくるデジコミである。まあ、純粋な麻雀ゲームとしてプレイすると泣くことになるので、ここに記すのは不適切かも知れない。しかし、デジコミとして見た場合、設定やキャラクターもかなりぶっとんでいて(要は古今東西様々なアニメや特撮のパロディが満載なのでオタクな人には結構楽しめるはず)今風のアニメを見ているのと同じ感覚でプレイできるだろう。ゲームを始めるといきなり人がバッタバッタと死んでいくのには閉口させられたが、ストーリーもなんとか楽しめる範囲でまとまっているので麻雀を打ちながら軽く楽しむには最適の作品で、PCエンジンお得意のデジコミと割り切って考えると、麻雀部分のイマイチさも然程気にならないのではないだろうか。この手のイカサマ&ボーナスアイテム満載の麻雀ゲームが好きな人ならプレイしてみるのもイイだろう。 将棋データベース棋友 オーソドックスな将棋ゲームなのだが、データベースというだけあって色々なオマケが付いているのが唯一・最大の特徴。その点ではPCエンジンの将棋ゲームの中では一番お得だと言える(中古価格も一番高い)。過去のプロ棋士の対局データが1万局近く収録されていたり、250問近くある詰め将棋の問題など、濃い将棋ファンなら嬉しいモードが色々入っている(ちなみに私は将棋には疎いので詳しい事はよく分からないのだが…/汗)。圧巻はプロ棋士のプロフィールを紹介している将棋界名簿。私などは「こんなもの誰が見るんだ!?」とツッコミたくなるのだが、棋士たちの住所まで載っているので(問題は無いのだろうか…)ファンは追っかけ用に1本どうぞ。これまでありとあらゆるハードで様々な将棋ゲームが発売されているので制作者側は如何に付加価値を付けるかという点に苦心した事が見て取れるなかなか興味深い作品である。 スターモビール 落ちものパズルというべきなのだが、普通の落ちゲーとはちょっと違う雰囲気のゲーム。画面の上から次々と落ちてくる違った重さの星を天秤の皿に乗せていき、天秤の左右のバランスを調整していくという内容なのだが、これが意外に面白い。天秤はある程度の傾きまでなら耐えられるが、その程度を越えると星を全部落としてしまう。慎重にバランスを考えながら規定の数の星を天秤に乗せるとステージクリアとなる。音も神秘的で星座をイメージしたゲームの雰囲気にとてもマッチしており、なかなかイイ感じ。また、皿の上に積んである星には「同色の星で他の星を挟むと挟まれた星が消える」というルールがあり、このルールがゲームに程好いアクセントをつけている。この付加的なルールの存在が初心者を苦しめ、上級者にとっては攻略に欠かせない重要なファクターになっているのだが、このテクニックを自在に活用するには結構練習が必要。有りそうで無かった感じのアイデアが勝利した佳作。 パズニック 兎に角、難し楽しいの一言。内容は単純なのだが、プレイすればするほど味が出てくる上、その難しさがジワジワと染み出してくるパズルゲームである。同じ模様のブロックを上下左右に2つ以上くっつければ消滅するという単純なルール。画面上の全ててのブロックを消せば晴れてステージクリアとなる。ルールが非常に分かりやすいため、誰でも楽しむことできるが、誰もが真の面白さを味わった末にクリアできるかというと、そう甘くはない。面が進むにつれてブロックの数も膨大になっていき、ちょっとしたアクション要素まで加わってくるからだ。何の考えもなく適当にプレイしている限り全面クリアなどは夢のまた夢である(256+10ステージもある)。よく考えられた面構成が施されているので何度もトライしようという気分にさせられ、好きな人は1日中やっていられる非常に中毒性が高い。習得すべきテクニックというものは存在しないので兎に角根気よく考えて全ステージクリアを目指そう。 パチ夫くん3 パチスロ&パチンコ 意外と知られていないだろうが、このパチ夫くんシリーズはPCエンジンで4作も発売されている。パチンコを趣味としている訳ではない私にはシリーズ間の微妙な違いなどはチンプンカンプンなのだが、このゲーム内でプレイ出来る台が非常にリアルな作りであるということは充分に認識することが可能である。実在したパチンコ台をうまくアレンジしてゲーム中に登場させているため、見た目も操作感も本物そっくりなので実際にパチンコで遊ぶ人はこのゲームをより楽しめるだろう。パチ夫くんシリーズ最大の特徴はとにかく退屈ということである。まず釘を見て、甘そうな台を見つけたらバネを調整して玉を打ち出す。あとは大当たりがくるまでひたすら待つのみ。その間にプレイヤーがすることといえば次第にゆるくなるバネを一定間隔で調整するだけ。何ともすごいゲームである。一応ADV形式でストーリーが進むが、ADV部分は操作性をはじめ問題点が多いのであまり期待しない方が良い。それ故、パチ夫くんの本質はやはりこの退屈極まりないパチンコ部分ということになる。事実プレイ時間の大半はテレビとにらめっこ状態である。しかし、この退屈さにこそパチ夫くんの真の魅力がある。溜まった仕事を前に現実逃避するときなどは持ってこいのソフトなのである(汗)。アクションやシューティングを良いが、たまにはパチ夫くんを棚の奥から引っ張り出してきてダラダラと時間を過ごすのもイイのではないだろうか。 麻雀学園 東間宗四郎登場 PCエンジン初の脱衣麻雀。乳首が見える!!というのが最大のウリである脱衣2人打ちマージャンだが、脱衣麻雀ではお馴染みとなっている対戦相手の明らかなイカサマは見られない(強いことは強いけど…)。脱衣対戦モードの他に全国モードというRPG風のモードもあるが、これが意外に笑える。日本全国の県を麻雀で制圧していくのだが、それぞれの県にいる雀士が非常に個性的で、その土地についてやたらとアピールしてくるのだ。中にはかなり胡散臭いキャラクターもいて、その県に住んでいる人は絶対怒るだろうというようなことを平気で叫んでいるのも時代を感じさせてくれる。また、ネオ東京(東京の沖にある)にいるボスは天和・地和・人和のみであがってくるというとんでもない奴なのでその特殊能力を特定の県で手に入れたアイテムで封じた後、正々堂々とタイマン勝負する(ナムコの「プロテニスワールドコート」や「ファイナルラップツイン」と同様の流れである)。このボスの正体はなんと!ある意外な人物なのだが、一応ここでは内緒。これもかなり笑えるので頑張ってクリアして欲しい。付属のビデオに関しては見ると頭が悪くなので注意(苦笑)。 麻雀悟空スペシャル PCエンジンでは割と珍しい本格4人打ち麻雀。プレイヤーは悟空となり、西遊記の舞台を麻雀勝負を行い旅して行く。4人の捨て牌を表示しなければならないため全体的に牌が小さく見えにくい点に不満が残るが、麻雀モードの出来は数ある麻雀ゲームの中でもかなり良好。麻雀ゲームではよく見られる対戦相手のイカサマやコンピュータによる牌の操作も無いので安心してプレイできる。ただ、少々新鮮味に欠けるので新しいもの好きの人には物足りないかも知れないが、普遍的なゲーム性を誇る麻雀を純粋に楽しむのにこれ程適当なゲームはそう多くない。私は脱衣マージャンなんかよりずっとイイと思う。 |