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大霊院卍党発行の瓦版 春号
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「大霊院卍党発行の瓦版」はＰＣエンジン関連の書籍やサントラ等を
「ＰＣエンジン狂の詩」内のリストよりも詳しく紹介させていただく
季刊メールマガジンです。
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▼ COTENTS ▲
１．エンジな人の独り言
２．書籍紹介（ファージアスの邪皇帝 公式ガイド）
３．音盤紹介（天外魔境 風雲カブキ伝）
４．映像紹介（プライベート・アイ・ドル）
５．今期の報告会
６．今期の更新履歴
７．編集後記
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┃ １．エンジな人の独り言 ┃
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「ＰＣエンジン誕生15周年」
今年はＰＣエンジンが世に出てちょうど15年目という記念すべき年に
あたるわけですが、15年といえばオギャーと生まれた赤ちゃんが義務
教育を終えるまでの期間ですから物凄い時間だなあという気がします
（ちなみにモー娘。の新メンバー小川麻琴は1987年10月29日生まれで
ギリギリＰＣエンジン発売前に生まれていたのでホッとしました）。
飽きっぽい私が15年間も同じハードでゲームをやり続け、今や趣味の
一つにまでなっていることに正直かなり驚いているんですが、今後も
ＰＣエンジンとは細く長く付き合っていきたいと思っています。あと
10月30日前後に記念企画でもやれたらイイなあと考えているんですが
これはかなり怪しいので聞き流していただければ幸いです。
「春の探索旅行」
今月はＰＣエンジン関連グッズ探索のため名古屋遠征に出掛けました
（本来の目的は古本屋巡りだったんですが）。大須は少しオタク臭い
街になっていましたが、相変わらず雑多な雰囲気が残る素敵な場所で
今回も色々買い物させてもらいました。ソフトの相場は割と高めだと
思うんですが、所々に相場よりも安い商品が混ざっているので宝探し
感覚で買い物ができる点が個人的に気に入っています。また、郊外の
おもちゃ屋さんでは今でも新品のソフトや周辺機器が売られていたり
まんだらけではDUOの完品に2千円という破格の値段が付いていたりと
思い掛けない出来事が続いたのでついつい財布のヒモが緩んでしまい
両手一杯の荷物を抱えて大阪に帰ってきました。東京や大阪と違って
まだまだお宝が眠っていそうな名古屋はこれからも要チェックです。
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┃ ２．書籍紹介 ┃
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「ファージアスの邪皇帝 公式ガイド」 ISBN4-04-707015-7
1992年9月21日 角川書店発行 定価960円（本体932円）
マル勝ＰＣエンジン編集部著 イラスト：薄葉士郎
入手難易度：Ｃ ［Ａ（最も難しい）〜Ｅ（最も易しい）］
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全80頁という少し薄い本ですが、世界設定＆ワールドマップに始まり
独自のシステムである武器のチューンナップや属性に関する解説から
キャラクター紹介（マテルの全能力パターンも掲載されています）や
最短フローチャートまで攻略本としての基本部分はきちんと押さえて
あります。また、全アイテムリスト（チューンナップが可能な武器は
全種類掲載されています）に加えて巻末には付録として全モンスター
データカタログも用意されていますし、意外と数が多いダンジョンの
マップはカラー頁で詳しく紹介されている（サブシナリオのマップ＆
攻略もきちんとフォローしてあります）というのもゲームを効率良く
進めるのに役立ってくれるはずです。全体を通してゲーム雑誌の攻略
記事によく見られるネタバレに注意しつつ攻略に役立つワンポイント
アドバイスを色々盛り込んでいくというオーソドックスな作りながら
攻略本としては割と良くまとまっていると思います。
あと、付録の全モンスターデータカタログには薄葉士郎がゲーム用に
描き下ろした邪皇帝＆エミタスア及び魔神将軍のイラストなども掲載
されているのでポスターとして部屋に飾るのもイイかも知れません。
個人的には開発裏話や会話モードへの踏み込んだコーナーがあっても
良かったと思うんですが、ＰＣエンジンの世界では「天外魔境II」や
「スナッチャー」「ドラキュラ」といった大ヒットが約束されている
作品でないと豪華な攻略本は作られなかったようです。まあ、角川の
お家騒動に巻き込まれて発売中止なんてことにならなかっただけでも
運が良かったと考えるべきなのかも知れません（92年秋に刊行される
予定だった「SIDE STORY COMIC」は結局発売されていませんし…）。
私の場合、金欠のため発売日にはこの攻略本を購入することが出来ず
その後サイトを訪れて下さった親切な方に譲っていただくまで書店や
古本屋では一度も出会えなかったので入手困難な攻略本という印象が
強いんですが、ここ2年の間に古本屋で4冊入手することが出来たので
意外と出回っていると判断して入手難易度はＣに設定しました。
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┃ ３．音盤紹介 ┃
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「天外魔境 風雲カブキ伝 オリジナル･サウンドトラック」 NACL1113
1993年7月21日 発売：NECアベニュー 販売：日本コロムビア
税込定価3000円（税抜価格2913円） 音楽：田中公平
Vocal：永井一郎 山寺宏一 松本保典 神谷明 小杉十郎太
入手難易度：Ｄ ［Ａ（最も難しい）〜Ｅ（最も易しい）］
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ゲームとしては賛否両論が渦巻いた「カブキ伝」ですが（個人的には
好きなゲームなんですが）音楽に関しては文句無くカッコ良かったと
思います。このCDは全19曲収録（時間にして35分少々）ということで
ボリューム不足は否めないものの（「天外魔境II」のサントラの場合
全57曲の豪華なCDだったので余計にそう感じるのかも知れませんが）
ミュージカルを念頭に置いて制作されたゲームのサントラだけあって
バラエティ豊かな旋律を楽しむことが出来るのが特徴です。もちろん
ゲーム史上初の試みと言われ、見せ場の一つでもあったボスのテーマ
ソングもオリジナルロングバージョンで5曲全て収録されているので
永井一郎・山寺宏一・松本保典・神谷明・小杉十郎太といった実力派
声優たちの貴重な歌声を聞くことも出来ます（個人的には山寺宏一が
絶叫している「満月のウンギエ」が気に入っています）。
名曲揃いのこのCDは「メインタイトル（カブキ団十郎のテーマ）」や
「魔王 復活」を筆頭にテレビ番組のBGMとして使用される機会が多く
私などはテレビを見ていて偶然曲を耳にするだけで妙に嬉しい気分に
なるんですが、これもあらゆるシチュエーションにピッタリ合致する
田中公平サウンドのセンスの良さならではのことだと思います。
当初ロンドンに渡ってからの音楽はビートルズの楽曲を使おうという
構想が持ち上がっていたものの結局著作権使用料の高さから実現には
至らなかったわけですが、もし実現していればこのアルバムも非常に
興味深いものになっていただろうなあと思う今日この頃です。
大ヒット作「カブキ伝」のサントラということでＰＣエンジン関連の
音楽CDの中では比較的手に入りやすい品なので入手難易度はＤに設定
しました。「天外」シリーズのアルバムは中古を扱っているレコード
ショップよりもネットで探した方が見つかりやすいかも知れません。
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┃ ４．映像紹介 ┃
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「FX連続アニメ プライベート・アイ・ドル」 FXNHE510/513/621
1995年8月12日／1995年12月22日／1996年4月5日
発売：NECホームエレクトロニクス 税抜価格：各6800円
監督・演出：福田巳津央 キャラクターデザイン：石田敦子
CAST：小野寺麻理子 かないみか 永島由子 丹下桜
入手難易度：Ｅ ［Ａ（最も難しい）〜Ｅ（最も易しい）］
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ご存知ＰＣエンジン晩期の名作ADV「プライベート・アイ・ドル」を
書き下ろしシナリオでアニメ化してものでして、1本あたり約15分の
連載アニメとしてFXソフト「アニメフリークFX」創刊号から第3号に
収録されています（ＰＣエンジン版の発売日が95年8月11日ですから
NEC-HEはＰＣエンジン版で人気が出たからアニメ化したわけではなく
最初からメディアミックス展開を考えていたようです）。当然ながら
作品の世界観やキャラクター設定などはＰＣエンジン版と同じですし
キャラデザや声優といった細かい部分でも変更点は無いのでゲームを
プレイした人なら違和感を覚えることなく安心して楽しめるはずです
（もちろん未プレイの人でも話は理解できるようになっています）。
ただ、内容の方はゲームのように主人公のメイが事件を推理し解決に
導くといった探偵モノではなく悪質なハッカーとの戦いを中心とした
メイとナビの友情物語の方に重きが置かれている上、焦点がぼやけた
展開になっているのでこの点では賛否両論分かれるかも知れません。
作画の面では監督にサンライズアニメでお馴染みの福田巳津央を据え
制作を「奇面組」や「ドラゴンクエスト」のスタジオコメットが担当
しているので何とか見るに耐えるレベルに仕上がっていますが（特に
完結編の作画は結構頑張っています）ハードの処理能力の限界なのか
所々で動きの残像が目に付いたり画像の粗さを感じることがあるので
アニメ作品として期待するのは厳しいと思います。
また、劇中に登場した新人アイドルグループの声を当時人気のあった
「赤ずきんチャチャ」の3人（鈴木真仁・桜井智・赤土`眞弓）が担当
するというFXらしいサービスもあるのも見所の一つかも知れません。
あと、オープニングテーマ「恋をしようよ」はＰＣエンジン版のCDを
挿入歌の「Try The Game」はFXソフト「女神天国2」のCDをそれぞれ
普通のCDプレイヤーにかけることによって聞くことが可能です。
比較的値段の高いものが多いFXソフトですが、「アニメフリーク」の
前半はレトロゲームを扱っているお店ならどこにでも置いてあるので
入手難易度はＥに設定しました。また、一連の作品を1枚のCD-ROMに
収録した「Private eye dol in Windows95」は多少入手し難いものの
スクリーンセーバーや壁紙も入っているのでお薦めです。
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┃ ５．今期の報告会 ┃
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日本勢の不振や時差の関係で一般的にはイマイチ盛り上がりに欠けた
ソルトレークシティー冬季オリンピックですが（テレビの視聴率でも
フィギュアを中継したTBSと里谷の銅メダルを中継できたフジ以外は
かなり厳しいオリンピックになったようです）注目の競技に関しては
色々な書き込みをしていただきました。今大会はフィギュアスケート
ペアでの不正採点疑惑を切掛に採点競技や人の目による判定が必要と
される種目が抱える問題点が浮き彫りになった大会でもありましたが
個人的には聖火の最終ランナーとして「ミラクル・オン・アイス」の
メンバーが勢揃いしたことやショートトラック男子1000mでの棚ぼた
金メダル、フィギュアスケート女子でのサラ・ヒューズの大逆転劇等
記憶に残る面白いオリンピックだったと思います。
ヤフーオークションが去年から導入した参加費に加えてこの春以降は
システム利用料まで徴収していく予定だということでオークションを
利用されている皆さんから数多くの書き込みが寄せられました。今回
導入される出品＆落札システム利用料は然程大きな額ではないものの
出品者が全額負担する規定になっているために出品数の減少は必至で
それがオークション全体の停滞に繋がることを心配する声が圧倒的に
多かったです。オークションサイトの元祖eBayが日本から撤退する中
ヤフーオークションの果たす役割は益々大きくなっていくわけですが
この寡占状態がサービスを提供する企業とそれを受給するユーザーの
立場を逆転させ、その結果企業が暴走するなんてことにならないよう
我々ユーザーにも毅然とした態度が要求されているのかも知れません
（これを機にヤフオクから撤退される方もいらっしゃるようです）。
この冬AVEXが導入したコピーコントロールCDに関して様々なご意見を
書き込んでいただきました。やはり最大の問題点は今回コピー対策を
講じたことにより音質劣化と再生環境の制限という消費者にとっては
由々しき問題が生じるにも関わらず、そのことを消費者及び販売店に
充分説明せず一方的に返品不可という措置を取ってしまったことだと
思います。ゲームの中古販売に関するゴタゴタのときもそうでしたが
日本の企業はある事柄の一部分しか見ようとせず被害者意識を募らせ
突然一方的な解決策を提案してくる傾向が強く、我々消費者は完全に
蚊帳の外に追いやられることが多くなるのはどうにかしてもらいたい
ところです。ただ、個人的に一般人がCDを簡単にコピーできてしまう
現状には納得できない部分もあるので（レンタルシステムを含めて）
メーカー側には消費者の効用を下げることのない堅強なコピー対策の
開発に力を注いでもらいたいと思っています。
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┃ ６．今期の更新履歴 ┃
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必見の書：「これが噂のC級ゲームソフトだ」「らでぃっく2」
「超兄貴 初体験マニュアル」「ゲーム完全攻略読本」
「ガンヘッド 大百科」「ユーズド・ゲームズ Vol.22」
「ガンヘッド・メカニクス」「完全攻略ＰＣエンジン」
「ALL ABOUT 対戦格闘ゲーム」「THE ナムコブック」
「ファルコム・ヒストリー」「セガ＆ＰＣ大攻略」
「ザ・ナムコ・グラフィティ1」「電脳遊技考」
「ガンヘッド コンピュータ・クライシス」
「特撮の作り方教えます ガンヘッド」
音色 ：「ゴジラ爆闘烈伝 音楽集」「TAKAHASHI!」
「ガリバーボーイ 銀の謝肉際」
「ガリバーボーイ ジュドーの最期」
「ガリバーボーイ 伝説のガリバー」
「燃えろ！ガリバーボーイ」
「ガリバーボーイ 逢いたいから」
活動写真：「GTV 第3号」「GTV 第8号」
「スーパーキャラバン〜戦士たちの6年〜」
「ファイナルファンタジー6 オリジナルビデオ」
「ゲンジ通信あげだま」「PC新桃太郎伝説」
優良遺産：「風霧」
発掘現場：万代書店（埼玉県）
EXPERT ：たかぼうさん くらぼんさん
秘密結社：「硬派なＰＣエンジンFX広場」「4000TICK」
「やまちん研究所」「ネクタリス対策本部」
「DEFEAT NECTARIS」「信州のゲームの凡人」
占い ：キャライラスト＆相関図
悪戯 ：プリンセスカフェ登場アイドル
ＰＣエンジンファンへの100の質問
その他 ：扉絵をリニューアル
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┃ ７．編集後記 ┃
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当メルマガが季刊となって初めての発行となりましたこの春号ですが
月刊だった頃と記事の密度が全く変わっておらず私自身こんな調子で
大丈夫かなあと少し不安になっております。もともと「ユーゲー」が
発売された翌月に配信しようと思って季刊という形態にしたんですが
当の「ユーゲー」は次号から「ナイゲー」と統合され隔月でリリース
されるようなので何とも間の悪いメルマガとなってしまいまいした。
しかし、今後も忘れた頃に届くメルマガとして頑張っていきますので
どうぞよろしくお願いします。
今期当サイトでは最近巷で人気の「100の質問」シリーズに感化され
『ＰＣエンジンファンへの100の質問』を、懐かしのアイドルたちの
姿に涙して『プリンセスカフェ登場アイドル』を公開してみました。
ウチのサイトらしい軽いコンテンツですが、思いつきで作った割には
何とか形になってくれたのは幸いでした。『100の質問』に関しては
ＰＣエンジン関連のサイトを運営しておられる方々にご利用戴ければ
無上の幸せであります。来期の予定としましては長い間凍結していた
『警告メッセージ』リストのオープンを目指して現在作業中です。
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▽奥付△
「大霊院卍党発行の瓦版」春号（通巻7号）
2002年3月30日発行
編集人：エンジな人
発行人：大霊院卍党
発行所：ＰＣエンジン狂の詩
「大霊院卍党発行の瓦版」夏号 は 6月30日（日）配信
本誌掲載記事の無断複製・複写・転載を禁じます。
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「ＰＣエンジン狂の詩」http://www.pcengine.jp/
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