アクションゲーム(A級)

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あすか120%マキシマ バーニングフェスト

女子高を舞台に各クラブ代表の生徒が部費を獲得する為、格闘トーナメントを戦うというベタな設定のギャルゲーなのだが、純粋に格闘ゲームとしても非常に高い水準で纏まっている。操作性・キャラバランス・グラフィック、どれを取っても家庭用ゲーム機の格ゲーとして合格点が出せる出来。温いギャルゲーだと思ってプレイすると火傷する筈である。このPCエンジン版は元祖のパソコン版は勿論、PS版よりも出来が良いと言われているのだが、技同士の相殺・ガードキャンセル・通常技の殆どがキャンセル可能など、何でもありなので逆に面白味に欠けるきらいがあって(格ゲーとしての駆け引きが少し足りないという事である)飽き易いという事ぐらいしか欠点が見当たらない。確かに底が浅いという風にも言えると思うが、必殺技が簡単な操作で出るようになっており、誰でも連続技の爽快感が味わえるようになっているので友達と気楽に対戦するには最適のゲームであろう。

激写ボーイ

独創的とはこのゲームの為にあるような言葉である。自キャラと共にカメラのファインダーを操作して(自キャラは障害物を避けなければいけない)画面に現われる被写体を激写するACTゲームなのだが(特定の被写体はは段違いに点数が高くなっている)お目当ての被写体の出現ポイント付近でシャッターチャンスを狙ってる時の緊張感は筆舌に尽くし難いものがある。ガンシューティングの延長上にあると思われるこのゲーム(N64で発売された「ポケモンスナップ」の元祖とも言える)ただ1つ違う点と言えばこちらの方が遥かに馬鹿馬鹿しく、そして楽しいという事だろう。独特の操作感覚が必要とされるので慣れるまで少々時間が掛かるのが唯一の難点ではあるが、操作性良く、背景の作り込みも見事に世界観とマッチしており、プレイするに連れて良く練られたゲームだという事を実感させられる事となる。クリア条件の被写体の登場する場所はある程度記憶しておかないといけないが(絶対に必要という訳ではない)それ以外はかなり自由度が高く設定されているので、兎に角プレイする度に新しい発見がある筈である(例えば1面の飛行機は飛んでいる時より墜落した時に撮影した方が点数を多く貰える)。見た目以上に奥が深く、何度も挑戦する気にさせてくれるゲームなので、中毒性も非常に高い。Huカードでもアイデア次第で質の高いゲームが作れるという事を証明してくれたタイトルである。

最後の忍道

業務用からの移植作。基本は横スクロール(縦スクロール面もある)アクションゲームで、プレイヤーは多彩な武器を状況に応じて使い分け、全7ステージを進んでいく。業務用では一撃でも敵の攻撃を喰らうと死んでいたのにPCエンジン版では命が5つ(ライフゲージ5個分ダメージ可)与えられていたり、コンテニューしてもステージの途中から(場合によってはボス戦から)再プレイできる等、家庭用らしく難易度は低めに設定されている。これは筆者のような軟弱ゲーマーには実に有り難いことなのだが、ゲームバランスを崩している事も事実である。命が5つになったことで敵の攻撃を防ぐ必要性が薄くなる為、武器の使い分けをするより雷竹の連打で進んで行く方が効率的になってしまい、ラスボスなどは玉砕覚悟で突っ込んで行き、雷竹連打で倒せてしまう。ただ、この辺りは自分でルールを決めて遊んでもらえれば問題ないだろう。あと、アーケード版も用意されているので自信のある方は是非挑戦してもらいたい(目茶苦茶難しいけれど)。細かい当たり判定(ジャンプしていると敵の攻撃に滅多に当たらない)や分身の動きに少々不満は残るものの、全体を通して見ると非常に上々の出来栄えである。画面の美しさも当時としてはかなりの上質の部類で仕上がっており、重い宿命を背負った主人公の心を表したような哀しい音楽もゲームを盛り上げている。PCエンジンが硬派なゲーム機だったころの佳作なので是非プレイしてみて欲しい。

スプラッターハウス

自キャラはジェイソン、攻撃方法がパンチとキックとスライディング…どう見ても時代に乗っかっただけのバカゲーにしか見えないのだが、操作性・バランス・グラフィックといったアクションゲームの本質部分は非常にクオリティが高く、禍々しい雰囲気を醸し出す演出力も一流である。また、おどろおどろしい敵を潰した時の微妙な感覚&興奮やスライディングで敵を薙ぎ倒した時の爽快感は他のアクションゲームではとても味わう事は出来まい。一方、作品の世界観の方もB級映画をモチーフにしただけあってかなり破天荒なものに仕上がっており、敵に獣人化された恋人を自分自身でブッ殺すといった(普通なら子供向けに恋人を救う為のアイテムか何かを用意しておくだろう)とても家庭用ゲームとは思えない(元々は業務用なのだが)残忍かつ衝撃的なエピソードも用意されている。当時のアクションゲームとしてはステージ数も少なく、難易度も抑え目に設定されているのだが、現在であればR指定に引っ掛かっているかもしれない大人向けのゲームだろう。

大魔界村

スーパーグラフィックスの看板ソフトであり、PCエンジンにSGのポテンシャルと未来像を見誤らせたA級戦犯とも言える良作。SG専用というだけあって、まずはグラフィックの美しさが目を引き、業務用の雰囲気を物の見事に家庭用で再現していると言えよう。流石定価が10800円もするだけの事はある。勿論、名作と名高い業務用の完全移植という事で、基本的なアクションゲームとしての要素はきちんと押さえてあり、操作感・歯応えのあるゲーム内容、ド派手な演出、どれを取っても文句の付けようが無い。確かに使えない武器が多すぎたり、途中とてもシビアなステージがあるといった不満点もある事にはあるのだが、やはりこの名作をオリジナルに近い形でプレイ出来るという事自体が喜びとなり得るソフトなのである。ほんの短い間でもSGユーザーが優越感を感じていられたのは、偏にこのソフトの存在があったからこそである。NECアベニューが素晴らしい職人気質の仕事をしていた頃の質の高いACTである。

ドラゴンボールZ 偉大なる孫悟空伝説

プレイヤーが悟空となって様々な敵キャラと対決できるという「ドラゴンボール」ファンには堪らないゲーム。リアルタイムで悟空に指示を出す事で戦闘の局面がどんどん変わっていく新しいタイプのゲームなので、敵との駆け引きが非常に面白い。SFCのような2D格闘ゲームにしてしまうと、どうしても臨場感や原作の持つ壮大な世界観が薄れてしまうのだが、本作は終始アニメ的な視点で見せている為、全編を通して緊迫感があり、プレイしていて本当に楽しいのだ。また、原作に沿った作りになっているので非常に感情移入しやすいというのも特徴。悟空が「かめはめ波!!」と叫んで敵を攻撃する時などは悟空と自分の姿がダブり物凄く興奮する。悟空に戦闘の指示を出す際の操作方法も極簡単で、誰でも気軽に楽しめるようになっており、操作面でイライラさせられるなんて事はまず無い。特定の敵がゲームの流れと比べて強すぎるというバランスの悪さが少し難易度を高くしている為、正当に評価されないことが多い不遇の作品なのだが、じっくりプレイすればどんどんコツが飲み込めてきて、必ず「ドラゴンボール」の世界を堪能できる筈。個人的にはもう少し力押すではなく、様々な技を駆使して華麗に敵と闘えれば最高だったのだが、それでもキャラゲーでこれほど完成度の高い作品にはそうお目にかかれるものではないだろう。そういう意味でも非常にPCエンジンらしいゲームなので、是非一度プレイしてもらいたい。

パラソルスター

PCエンジンオリジナルの「バブルボブル」シリーズ。敵をカサで殴って拾って投げるというのが基本動作で、画面内の敵を全て倒すとステージクリアとなる。Huカードの為、テンポは非常に良く、難易度も適当で操作性も抜群。当然、2人プレイも可能なので、どんな場面でも活躍できる万能ソフトという感じ(カラフルな画面は女性にもウケが良い)。そして、このゲームのウリは何といっても先述のカサによるアクションである。敵を殴るのもカサ、敵を拾って投げるのもカサ、敵の攻撃を防ぐのもカサなのである。そして、このカサを使いこなせなければゲームをクリアする事はもとよりゲームを深く楽しむ事すら不可能となる。その他にも滴という非常に重要なファクターも存在する。この滴は画面内に次から次へと落ちてきており、これをカサで受け止めて敵に投げつけることによって敵を気絶させる事が出来る上、滴とカサを組み合わせた様々なテクニックも存在する。滴は唯一の飛び道具なので、かなり重宝する事となり、これを巧く活用する事がクリアへの近道となる。以上のように、このゲームは「バブルボブル」シリーズならではのテクニック重視のゲームの為、慣れるまで少々時間が掛かるかもしれないが、慣れてしまえばかなり楽しめるし、パネルを集めるとゲットできるスペシャルアイテムや隠しワールドも幾つか用意されているので、極めて長く遊べる内容になっている。じっくり腰を据えてプレイしてもらいたい。

PC原人3

任天堂のマリオ、セガのソニックと並び(決して並んではいないが)我らがPCエンジンにも世界的に有名な看板キャラクターがいる。そう、彼の名はPC原人という。本作はそのPC原人が活躍するACTゲームの第3弾である。このシリーズ、全体を通して手を抜くことなく丁寧に作られた非常にオーソドックなタイプのアクションゲームなのだが、1つ特異な点を上げるとすれば、それは原人の攻撃方法が頭突きであるという事だろう。マリオが足で敵を踏みつけるなら、こちらは頭突きという訳である。原人の仕草やアクションもバラエティ豊かで、全体的に独特の雰囲気と世界観を持つ本シリーズ、システム面は1から殆ど変わっておらず、原人は肉を食らう事によって変身・パワーアップする。マリオがキノコなら、原人は肉と言う訳だ。前作2の時点でゲームの本質部分はほぼ完成されていたので(2の完成度の高さは特筆すべきものがある)3での大きな変更点はないが(ステージの細かい仕掛けや原人のアクションが前作より充実している)個人的には2人同時プレイが可能になった点を最も評価したい。また、肝心野アクション部分もゲームバランス・操作性ともに上々で、シリーズを通しての自由度の高さも健在である。ただ、全体的に締まりが無く、のほほーんとした緊張感の無いゲームなので熱中しきれない感があるのも事実。その辺りを考慮して「PC原人2」を支持する人も多いので、自分にあった方をプレイしてもらい。

フェイスボール

パッと見はかなり地味なのだが、アイデアは最高に面白い。ボールやキノコの形をしたキャラクターを操作して、3Dの迷路の中で銃撃戦を繰り広げるゲーム。4人対戦可能な未来のハイテク鬼ごっことでも言えば分かり易いかも知れない(撃ちあいをする訳だから正確には鬼ごっこではないのだが)。1人で遊んだり、捕虜を救出するモードも用意されているが、はっきり言って1人で遊ぶゲームではない。多人数でワイワイ騒ぎながら撃ち合ってこその「フェイスボール」である。3D迷路を相手のいる方向だけを把握できるレーダーを頼りに進み、正面からガンガン撃ち合ったり、こっそり友達の後ろに回り込んで背後から襲ったりと、兎に角日常生活では味わえない緊張感のある時間が過ごす事が出来る。他にも張り込みやムーンウォーク逃げなど、様々なテクニックを駆使して友達を打ち負かすのはストレス解消には最適だし、何より楽しいのである。4人でプレイする時の4分割画面は少々キツイのだが、慣れれば何とかなる範囲。友達を無くさない程度に戦略を立てながら遊んでもらいたい。

フラッシュハイダース

PCエンジンのオリジナル格闘ゲームとしては間違いなく最高の出来。思わず誰でプレイしようかと悩んでしまう程キャラクターが立っており、それぞれの操作性やキャラ間のバランス、アクションの気持ち良さ及び当たり判定といった格ゲーの核となる部分に関しては殆ど問題は無い。必殺技も簡単なコマンドで出す事が出来るし、連続技も適度に存在し、現在でもストレスを感じる事なく遊べる内容になっている。また、1人プレイのストーリーモードにも力が入っており(出演声優も豪華)アクション部分では下半身にダメージを受けるとキャラの移動スピードがダウンするといった家庭用ゲームならではの工夫やアイデアも盛り沢山。格ゲーブームに便乗するのでは無く、製作者の格ゲーに対する拘りやアイデアを一つ一つ具現化していったという感じで、PCエンジンというプラットフォームをきちんと意識して派手な作品に仕上げている辺りも評価できるだろう。SFCでリリースされた「バトルタイクーン」は本作の続編で、技の強弱を中心に一層のバランス調整の跡が見られ、純粋な格闘ゲームとして見た場合はこちらの方が上と言わざるを得ないが、エンターテインメント作品として見た場合、PCエンジンの「フラッシュハイダース」に軍配が上がるのではないだろうか。

メソポタミア

折れ曲がる土管のような自機を操作して黄道12星座の迷宮を突破していく「聖闘士星矢」を彷彿させるアクションゲーム。ショットを撃つことで敵を倒すのでSTGと言えない事もないが、兎に角独特の世界観を持つ。各ステージにはその星座をモチーフにした黄金のボスがいて、それらのボスを倒すとステージクリアとなる。尺取り虫のように体を伸縮させて動く自機の操作が難しく、体の状態(直立か曲がっているか)でショットの方向や発射数まで変わってくるので、最初は思うように進めず相当フラストレーションが溜まる筈。その上、ステージ毎に設定されている制限時間がやたら短いので(制限時間内にボスまで倒すのはかなり難しい)かなりイライラさせられるだろう。しかし、何度もトライしてコツさえ掴めばこっちのもの。今まで味わった事の無い不思議な面白さを体験する事が出来る。また、敵を画面外に出してから再びその場所に戻ると敵は消えているというシステムやボスの攻撃パターンや安地などを覚えていくと、以前のイライラがウソのようにテンポよくゲームが進むようになる。ジェミニのステージが迷路のようになっている(この辺りも「聖闘士星矢」に似て蝶)以外はボスまでの道は比較的楽なので、このゲームのメインは個性豊かなボスとのタイマン勝負だと言えるだろう(ラストはボスオンパレードモードもある)。ボス達は容姿も然ることながら攻撃方法もユニークで、中には攻撃を受ける度に膨大な数のアイテムを吐く奴(自分の星座面のボス)までいるのだ(このボスをどこに持ってくるかでゲーム全体の難易度がガラリと変わる)。このバラエティ豊かなボス達に逢う為、是非ともプレイしてもらいたいゲームである。ただ、この土管のような自機は何者なのか何の為に戦っているのかなどの謎は最後まで明かされる事は無い。

レインボーアイランド

「バブルボブル」の続編で、文字通り虹を駆使してステージクリアを目指すアクションゲーム。敵を全滅させる事が目的ではなく、それぞれのステージに用意されているゴールを目指すタイプのゲームで、虹を掛ける事でそれが足場となり、ステージ上部に登って行けるようになる。また、虹は直接敵に当てることにより敵を倒すことも出来、まさに虹ずくしのゲーム。虹に体当りして虹を壊し、その破片で敵を倒すという高等テクニックも存在し、その落ちていく虹で下方の虹を壊し、虹の連鎖破壊を引き起こす事なども可能。「ダライアス」に登場したキャラで構成された面やお馴染の隠しアイテム・隠しステージなども用意されており、兎に角奥が深くて長く遊べるゲームなのである。虹を出し過ぎるとスプライトが消えて少々見づらくなるのだが、これはご愛嬌。CD-ROMソフトなのでサウンドの質も良く、「Over The Rainbow」をポップにアレンジしたBGMはゲームを盛り上げてくれる事間違いなし。余談だが、エンディングの歌はあのクリーミー(太田貴子)マミである。


PCエンジン狂の詩