PCエンジン狂の詩 > 大霊院卍党認定の優良遺産 > アクションゲーム
ヴォルフィード このゲームを一言でいうと、陣取りゲームという事になる。様々な敵の攻撃をかわしながら自機で自分の陣地を増やしていく(自機で囲んだ部分が自分の陣地となって75%以上を自分の陣地にするとステージクリア)というのがゲームの概要である。地味で単調なゲームである事は否めないが、こういうシンプルなゲームほどついつい熱中してしまうものである。陣取りゲームと書くとじっくり頭を使って解いていくゲームだと思われがちだが、どちらかというと本作は的確な判断力が必要とされるゲームである。最初は取っ付きにくく、難解なゲームだと感じるかもしれないが、慣れてくるうちに必ず上達してくるので御安心を。このゲームの面白いところは自分の技術レベルの上達を肌で感じる事が出来るところにあるのだ。また、見た目とは裏腹に割と奥が深いゲームなので、筆者などは時間を忘れてプレイしてしまう事も屡々であった。ただ、面数は数多く用意されているのにコンテニューとセーブが出来ないという点だけが残念でならない。こういうゲームは淡々と新しいステージをこなしていく事が面白いので、これは致命的とも言える欠点である。 改造町人シュビビンマン 佳作という評価が一番正しいかもしれない。うらべすうキャラデザという事で結構人気もあり、全体を通して難易度設定も適当で、シュビビームの威力やゲームバランスもよく練り込まれている印象を受ける。ただ、溜めながら(ボタンを押したまま)動く事が出来ず、急に止まれない自キャラや代わり映えしないBOSSキャラ(実質4つぐらいしかキャラパターンがない)似たり寄ったりの面構成など、当時のアクションゲームにありがちな問題点も多々あるのも事実。しかし、これらの問題点は「シュビビンマン2」ではきっちりと改善され、2は本当に秀逸なACTゲームに仕上がっているので、そういった意味でも2をプレイする前に軽くゲームの雰囲気や世界観を体験する形で遊んでみるというのが一番正しいのかも知れない。余談だが、スタート地点の家を出てすぐ左の面のボスはナイト・オブ・ゴールドにそっくりなので、お見逃し無く。 風霧 「ファイナルファイト」系の横スクロール忍者アクションゲーム。自キャラが忍者という事もあり、アクションの数が非常に豊富で操作性も頗る良好なので、最初から最後までストレスを感じる事はない。また、一定数のザコキャラを倒すと面クリア&ボス登場といった趣向や攻撃をしないでいると体力が自動で回復する等、面白いアイデアも多く、ビジュアルシーンのクオリティも高い。ただ、派手な忍術や手裏剣以外のサブアイテムが無い為、ザコ敵を倒すことが単調な作業になってしまい、OPとED以外にビジュアルが挿入される事もないので、個性豊かなキャラが揃っているボス戦以外は淡々とゲームが進んでしまうのが少し気になるところ。また、システム面では敵との間合いによって手裏剣と刀の攻撃方法が自動で切り替わる上、手裏剣を投げると体力が低下し、しかも殆ど全ての敵が手裏剣を完全に防御するといった手裏剣周りの調整不足や敵がダメージを受けた後の無敵時間が少し長すぎる点、ザコ敵の体力が表示されないといった細かい部分に多少不満を感じる人がいるかも知れない。個人的には設定や登場人物の関係などを前面に押し出せばもっと面白い作品に仕上がったと思うのだが、バッドエンディングや隠しキャラ(ゲーム画面からビジュアルシーンまで全て変更される)が用意されている等、遊び心も満載なので一度プレイしてみる価値はある筈である。ちなみに声の出演は鈴役の國府田マリ子ただ1人で、その出演場面はシステムカードのバージョン違いの警告画面のみという何とも不可解な声優起用をしているのも興味深い。 奇々怪界 業務用からの移植作で、トップビューの4方向アクション。コミカルなキャラクターばかり登場するが、遊び応えがあって出来は上々。難易度は少々高めだが、決して無茶苦茶ではない。自キャラは有名な巫女の小夜ちゃん。名作「パズニック」にも出張出演する程、メジャーなキャラクターである。この小夜ちゃん、お祓い棒とお札を武器に妖怪と戦うのだが、足が少々遅くてプレイヤーをイライラさせる事も屡々。もう少し早く走れたら完璧なゲームバランスになっていたのではないか思うと残念でならない。それもアクションゲームが得意な人であれば問題無いレベルなので決して欠点ではない。なお、操作性には全く問題はないのだが、決して簡単にはクリアさせてくれない昔ながらの硬派なアクションゲームなので、現在の親切なアクションゲームに慣れている人にとっては不親切だと感じられるかも知れないので、注意してもらいたい。辛い状況を楽しむ事が出来るコアなゲーマーの方にお薦めの一作である。 クロスワイバー 「宇宙刑事シャリバン」と「宇宙刑事ギャバン」を足して2で割ったような特撮番組を強く意識した異色のアクションゲーム。前作「サイバークロス」での難点であった操作性は格段に向上している上、画面も随分綺麗になっており、演出も前作同様非常に凝ったものになっているので(エアバイクに乗って激走するシューティング面も用意されている)オタクには堪らないゲームと言えるだろう。ただ、パロディ系のゲームにしては少々難易度が高いのが惜しいところ。こういったネタで勝負するゲームは最後までノリの良さを維持し、プレイヤーを飽きさせない為にテンポ良くサクサク進ませる事が重要な訳で、やはり体力ポイントが貯まると変身出来るというシステムに問題がある。変身した時の感動と変身後の強さを実感した時の喜びは筆舌に尽くし難いものがあるのだが、如何んせん変身前が弱すぎる為に体力ポイントを貯めるのが難しいのである。特撮番組だと主人公がピンチになると変身する場合が多いのに、このゲームは瀕死の状態では変身できず、体力に余裕がある時にだけ変身できるというシステムになっている。何とか早い段階で変身出来るようなシステムにして欲しかった。それでも前作でサイバークロスに倒されたボスキャラがパワーアップして再登場するなど、意欲作である事は間違いないので、特撮好きな人は迷わず購入してもらいたい。 ゴジラ 爆闘烈伝 最初に断っておくが、本作はアクションゲームとしては標準以下なので、純粋に格ゲーを楽しみたい人にとってはある意味クソゲーと言える。1人プレイではゴジラの「ダッシュ」から「頭突き」or「噛み付き」の二択で殆ど勝ててしまうし、対戦プレイでもキャラ差がありすぎて、とてもゲームにならない。ただ、これをテレビの中でハイテク怪獣ごっこが出来るゲームとして見た場合、「ゴジラ」ファンにとってこれほどワクワクするゲームはそうあるものではない。東宝が発売しているだけあって、ゴジラを始めとする怪獣のデザインや色使い動き、鳴き声、技など全ての面で拘りが見え、映画の中で繰り広げられた迫力の格闘シーンを自分の手で完全に再現すること出来るのだ。ステージ間にあるボーナスステージでは映画「ゴジラ」シリーズに関するクイズがあったり、最終ステージは今までの戦い&ボーナスステージで得たスコアによって戦える怪獣の数が変わってきたりと面白い試みもなされているのもファンには嬉しいところ。裏技を使えば対戦プレイで最初から全ての怪獣が使用可能になるので(本来は4人プレイモードで倒した怪獣のみが使用できる)格ゲーが苦手な人でも安心して友達を接待できる。プレイする人によって評価が変わってくる本作だが、製作者は間違いなく確かなビジョンを持った上でリリースしているので、筆者も自信を持ってお薦めしたい(スーパーメカゴジラは目茶苦茶カッコイイので必見)。ちなみに、開発はあのアルファ・システムだったりする。 ゴモラスピード 地味ゲーという言葉は「地味ではあるものの面白いゲーム」という意味である(地味で駄目なゲームは単なる駄ゲーである)。その地味ゲーという言葉がピッタリ当てはまるこのゲーム、ルールも至って簡単。ゴームというイモムシの頭の部分を操作して、画面上に散らばる9分割された胴体のパーツを集め、同じく画面上に散らばる餌を自身の体で巻き付ける事で食べる。餌を全て食べ切ると出口が現われ、そこに全ての体のパーツを集めて入るとステージクリア。勿論、敵キャラも存在し、それらは自分の尻尾から発射される爆弾で痺れさせ、痺れている敵をこれまた自身の体で巻き付ける事によって消滅させる事が出来る。誰にでもすぐプレイできる分かりやすいシステムである。しかし、単純なゲームだからといって侮ってはならない。このゲームはプレイすればプレイするほどその奥の深さと難しさを実感する事が出来る。体が長くなれば餌を食べ易くなってステージクリアに近付く訳だが、その分敵に当たり易くなったり、爆弾を置きにくくなったりと、デメリットも発生してくるのである。この辺りのアンビバレンツがこのゲームの全てであり、通読性を高める要因ともなっている。可愛い女の子も面白いストーリーも存在しないが、ゲームの本質で勝負している実に潔い漢のゲームである。 ジャッキーチェン ジャッキー・チェンが恋人を取り戻す為、悪の大妖術師と戦うアクションゲーム。この説明だけを見て「このゲームはクソゲーに違いない」と思った人もいるだろうが、それは早計に過ぎる。何と!このゲーム、単純な設定のキャラゲーなのに上々の出来を誇っているのである。操作性・ゲームバランスともに申し分ないレベルだし、ジャッキーのアクションもかなり豊富で操作するだけでも楽しい気持ちになれる(似ているのか似ていないのか微妙なところなジャッキーのデカイ顔もキャラゲーとしてはイイ感じ)。また、全体的にテンポがとても良く、距離の長いステージもサクサク進む事が出来るので、骨太のACTゲームが持つ本来の面白さを存分に体験出来る筈。逆に言えば、別にジャッキーチェンでなければならないという理由は何も一つないソフトなのだが、細かい部分まで手を抜くことなく作り込まれているゲームなのでジャッキー・チェンが大嫌いという人でなければ1度プレイして見る価値はある。 SONSON2 西遊記の世界を悟空が囚われた三蔵法師を助けるために冒険するゲーム。業務用「ブラックドラゴン」のキャラクターを一新し、ゲーム内容にアレンジを加えたもので、PCエンジン版は割と可愛らしい雰囲気に仕上がっている。ただ、その見た目とは裏腹に難易度はかなり高めに設定されている。基本的にコンテニューが出来ない(ショップで買う事は可能)というのも要因の1つであろうが、計算され尽くした敵キャラの配置も大きな原因になっている。丁寧に作られている証拠なのだが、かなりシビアな配置になっているおり、ある種の覚えゲーだと言える。また、回復アイテムが殆ど出現しないというのもアクションが苦手なプレイヤーにとっては辛いもので、ストレスを感じながらも根気よく自分なりの攻略法を編み出すしかクリアへ辿り着く術は無いだろう。元々がアーケード用(カプコン制作)なのである程度骨太設定なのは仕方ないのだろうが、家庭用に移植した際にもう少し弱者に配慮したバランス調整をしてほしかった(裏技でコンテニューを可能にするコマンドを用意しておく等)。操作性は頗る良好で、ステージ構成も面白く、よく練られているなあという印象を受ける良作なので、筆者のようにアクションが苦手な人にも修業のつもりでプレイしてもらい一本である。 高橋名人の新冒険島 今更、高橋名人はないだろうとは思うが、アクションゲームとしてよく纏まっているので取り上げてみた。アーケードの「ワンダーボーイ」をアレンジしたファミコン版のベタ移植かと思いきや、殆どがオリジナルステージで構成されており、FC版をプレイした方でも新鮮な気持ちでゲームを楽しめるようになっている。だからといって全く別のゲームになっている訳ではなく、操作感を始め雰囲気やゲームの概要はFC版とほぼ同じで、実にテンポよく軽妙なノリでゲームは進んでいく。肝心のアクション面の出来栄えはというとBボタンダッシュや名人の動きがどう見てもマリオに見えてくるのが少し気になるところだが、この点にさえ目を瞑れば操作性も良好で、バランスも良いので万人にお勧めできる佳作ゲームである。今となっては流石に古さを感じる人もいると思うが、軽い気持ちでプレイするには最適のソフトである。 超絶倫人ベラボーマン 「ベラボーッ!!」と叫びながら敵を破壊する正義のヒーロー・ベラボーマンことナカムラを操作して、爆田博士から新田4丁目の平和を守るアクションゲーム。設定は全くふざけているが、ゲームはかなり骨太で、かなり遊び応えのある内容になっている。手・足・首を伸ばして敵を攻撃するシステムは思いの外プレイしていて心躍るし、ジャンプの浮遊感は実に心地よい。難易度は少々高めに設定されているが、本格的なアクションゲームの合間にシューティング面が用意されている等、全体を通して趣向を凝らした作りになっているので、上級者だけでなくゲームファン全てにお勧めできる作品である。それ故、このゲームは必死になってクリアを目指だけでなく、ナンセンスなゲーム展開を笑いながらアルファ遊星人や福引男を攻撃して「なにすんのじゃ」等と言わせるのも一つ遊び方だろう。兎に角肩ヒジを張らずに一貫してベタな笑いを意識した世界観を楽しんでいただきたい。 ドラゴンEGG! 個人的に結構気にいってる優しい雰囲気が漂うゲーム。まず難易度が手頃で、操作性も良好。そして何よりプレイヤーを夢中にさせるのがドラゴンの成長システムである。最初はエラン(主人公の女の子)が孵化する前のドラゴンの卵で敵を殴り、次の段階になると卵から頭だけを出したドラゴンが炎を出して攻撃出来るようになり、第3段階になって初めてドラゴンにエランが乗って攻撃できるようになるというドラゴンを育てていく過程が実に巧く表現できており、それが無理なくゲームに溶け込んで絶妙なバランスを生み出している辺りは称賛に値する。ドラゴンの成長が遅い為、1回死ぬと後半面であっても当分の間は卵で殴って進まねばならない等、細かい部分で不親切に感じられる部分もあるが、こういったオリジナリティ溢れる意欲作は間違いなくユーザー側にメッセージが届く筈である。余談だが、このゲームはキャラクターが大きいのでGTでも問題無くプレイできるという点も個人的には気に入っている。 ドルアーガの塔 誰もが知っている名作アクションゲーム。アーケードやファミコン版の完全移植ではなく、新しい要素をゲームの雰囲気を壊すことなく巧く折り込んだアレンジバージョンと言える。中でも嬉しい新要素として難易度設定が可能になっており、筆者のような軟弱ゲーマーでもドルアーガーの世界を堪能できるようになっている。勿論、マニア向けの厳しいモードも用意されているので、アーケードでバリバリやり込んでいた方も安心である。そして、肝心のゲームの本質部分はパズル的要素の強い面クリアクションなので多少煩わしさを感じる部分もあるが、全体的に見ると非常にやり応えがあって、今プレイしても十分面白い。元々このゲームは家庭用向きなのではないだろうか。ゲーセンでは難しすぎる謎の数々は一般ゲーマーにとってはデメリットなのだが、家庭用ならそれは長く遊べるというメリットになるからだ。兎に角、一時代を築いた作品なので遊んだ事の無い若い人たちは是非プレイしてみて欲しい。イージーモードでは宝箱を出現させる手順ののヒントも教えて貰えるので、コツコツプレイすれば必ずクリア出来る筈である。 ならずもの戦闘部隊
BLOODY WOLF 妙な台詞と独特の緊張感がある任意スクロール型アクション・シューティングゲーム。バランス・操作性とも頗る良好な上、ステージ構成やアイテム等もアイデアに富んでいるので、最後まで退屈する事なくプレイできる。最初はテロリストに拉致された大統領を救出する事が目的なのだが、その後、捕まっている味方を全て助ける事がクリア条件になったり、相棒と戦わなければならないステージなども用意されている為、アクションゲームにしてはストーリー性が強くなっているのもイイ感じ。ラウンドの最後にいるボスにも様々な趣向が凝らされており、無理やりナイフ勝負を挑んでくる奴(こちらもナイフ攻撃のみ)や「アツクテシヌゼェーッ」の台詞(元々は「北斗の拳」の敵キャラの台詞なのだが…)で有名な火炎放射器男など、倒すのが惜しくなるようなキャラクターが目白押しである。ジャンプしている間は何故か攻撃できなかったり、武器がどんどん上書きされて前に取った武器が消えてしまうといった多少の不満点は残るものの、欠点らしい欠点は見当たらない。裏技である無限コンテニュー(裏技を使わなくても1ステージをクリアするとコンテニューの数は元に戻るという親切設定)とコアラやアザラシといったお助けアイテムをきちんと入手していけばそれほど難易度は高くない筈なので、是非最後までプレイして存分にこの破天荒なノリを楽しんでもらいたい。 フォーセットアムール PCエンジンならではの美少女アクションゲームなのだが、アイデアは非常に面白い。二節棍を使った独特のアクションを駆使して進んで行くワイヤーアクションゲームであり、あの「海腹川背」にも似たアイデアを「海腹川背」よりも早く採用していた訳だが、この斬新なアイデアに技術が追い付いていないというのが惜しまれる。その為、操作性が悪く感じられ、全体的にゲームの難易度を押し上げている。また、ゲームバランスも詰めが甘く、割と楽に遊ぶ事の出来る前半5面はかなり退屈なステージ構成になっており、趣向を凝らした遊び応えのあるステージが多い後半は恐ろしい程の難易度になっているのである。やはりアクションゲームとしてはイマイチと言う他無い。では、何故お薦めのソフトなのかというと、それは偏に先述の通り非常に独創的なアクションスタイルを確立したゲームだからという理由だけなのだが、着眼点が如何に優れていたかという事は後に名作と謳われた「海原川背」を見てもらえばよく分かる。PCエンジン晩期に発売された為、単なるギャルゲーとして片付けられがちだが、意欲溢れるギャルゲーであり、腕に自信のある人ならその硬派な一面も味わう事が出来るゲームだという事だけでも覚えておいてもらいたい。 ポンピングワールド 画面の中を跳びはねる沢山のボールを延々と破壊していくだけのゲーム。破壊していくだけと言ってもそれが大変難しく(バラエティに富んだ背景など見ている余裕などは無い)また面白いのだ。ワイヤーでボールを撃つとボールはどんどん小さく分割されていき、それぞれのボールの跳ね方も小さくなっていく。一番小さいタイプのボールを撃つ事で初めてボールは消滅し、画面内にある全てのボールを消滅させたらステージクリアである。単純なゲームだが、アイテムの出る頻度やステージ構成は緻密に計算されており、つい意地になって何時間もプレイしまう事も屡々。ボールに当たるとミスとなるので、どのボールから潰していくか、どのアイテムから取っておくか等、事前にシミュレーションしておく必要があり、兎に角頭をフル回転させなければならないアクションゲームなのである。パッと見は地味だが、非常に中毒性の高いの一本である。 魔境伝説 何故か上半身裸の原始人がマイキャラ。当然ながら武器は斧(聖なるトマホーク)。地味さ爆発・カルト度満点のゲームだが、アクション部分の出来は実に素晴らしい。ゲームバランス・操作性とも頗る良好で、全体を通して丁寧に作られている印象を受ける。ステージの構成も良く練られており、ボスキャラも多種多様、当時のゲームとしては珍しくアクションゲームとしての全ての要素が高い水準で纏まっているは事実。装飾部分をゴチャゴチャさせてユーザーの目を誤魔化す事をせず、こういった開発能力が問われるシンプルなゲームで勝負しようとする意気込みは認めるが、やはり開発者のセンスはイマイチと言わざるを得ない。何故プレイキャラクターが原始人なのか…(この後に「PC原人」が追随するのだが)。あくまで内容で勝負という事なんだろうか。続編の「暗黒伝説」でも相変わらず原人が剣を振り回しているが、カルトな人気すら出ていない良作である。 マッドストーカー フルメタルフォース 友達を家に呼んで格闘ゲームの対戦をする場合、皆が同じゲームを経験していない限りどうしてもホスト側の人間が勝ってしまう。それはやはりソフトを所持している者の強みだろう。しかし、このロボット格闘ゲームは少し違う。初めてプレイした人間でも経験者と互角に戦う事が出来る格闘ゲームなのである。その要因の1つは操作の簡単さ。前2回+1ボタンや下(溜め)上+2ボタンなど、必殺技が誰にでも出せるようにしてある。これなら入力の上手下手の差で勝負が決まる筈もなく、何よりお互い色々な技を出し合って対戦を楽しむ事が出来る。も1つの要因は各メカの技の少なさ。これによって技のコンビネーションや返し技を初心者でもすぐに発見できるのだ。それ故、誰でも気軽に楽しめる格闘ゲームとして我が家では愛用されている。さて、これだけの説明だったら本作が純粋な格ゲーだと思われるかも知れないので、最後に少し付け加えておくが、このゲームのメイン部分は1人でSFストーリーを楽しむ横スクロールアクションゲームなのだ。先程書いた簡単な操作でロボットが暴れまくる豪快で多少大味な感のある内容で、キャラクター設定や世界観も割と丁寧に構築されており、何より爽快感が抜群。メカデザインも秀逸で格好良いので、ロボット好きには是非ともプレイしてもらいたい一本である。 メルヘンメイズ 一風変わったアクションゲーム。敵の弾に当たること自体ミスではないのだが、敵の弾に当たりステージ舞台から押し出されると1ミスとなる。自キャラはロリロリした女の子で、ステージも「不思議の国のアリス」を彷彿とするメルヘンチックな作りになっているのだが、斬新なシステムながらも絶妙のバランスが保たれており、アクションゲームとしての出来は相当高い。操作性も良く、操作感も抜群で、自分の攻撃方法がストローでシャボン玉を作って敵にぶつけるなんていうのも物の見事にゲームの雰囲気にマッチしている。全体を通しての難易度もそう高くないし、ザコ・ボスともに敵のキャラクターもコミカルなデザインで可愛らしいので、あるいは女性向けのゲームと言えるかも知れない。何故か説明書にエピローグまで掲載されている少し変わったゲームでもある。 モンスター・レアー 業務用からの移植作。佳作という評価が最も適切な作品。ステージの前半と後半でアクション面とシューティング面とに分かれており、夫々が高いレベルを誇っているので1本のソフトで2度美味しいという感じである。ステージが後半になるに連れて少々マンネリ気味になってくる側面もあるが、このACTとSTGの融合というアイデアは斬新で、そのアイデアを具現化する為に全体を通して丁寧な仕事がなされている。ライフ制を採用しているのに敵キャラに当たったら即死であったり(つまり敵の弾に対してのみライフ制)恐ろしくスピードのある敵の弾も自キャラの攻撃で一切消す事が出来ないなど、少し疑問に感じる部分もあるのだが、難易度をかなり抑えてあるのでフラストレーションが溜まるという事はないであろう。ACT面・STG面ともにオリジナリティに欠けるところはあるものの、違ったジャンルのゲームを違和感なくプレイさせる演出&技術力はお見事。ハドソンらしい良い意味で平均的な作品と言える。 レッドアラート あのダサいパッケーをみて、このゲームを買おうと思った人はまずいないだろう。何せクソゲーの匂いがプンプンしてくるパッケージなのだ。ストーリーも傭兵時代、自分を裏切り、仲間を全滅させた悪の組織に復讐する為、1人の戦士が立ち向かうというどうしようもないもので、説明書を見ただけで、天を仰いだ人も少なくはないだろう。ただ、プレイしてみると、おやっ?という感じを受ける。そう、悪くないのである。このゲーム、俯瞰のフィールドを8方向に移動して、武器で敵を倒していくアクションシューティングで、経験値によってレベルアップしていくという当時としては珍しいシステムを採用していた。レベルアップすると体力が増え、使える武器もどんどん増えていく。レベルアップのバランスや全体の難易度も実によく計算されており、かなりイイ感じのゲームに仕上がっている。そして、何より特筆すべきなのは主人公のガイ=カザマが特異な味を出している点である。各ステージのボス戦の前には必ず、スとガイとの会話があるのだが「チッチッチッ、大佐、あんたシツケがなっちゃいねえぜ!」「悪いけど、戦いにレディファーストはないんだぜ!」など、今時C級映画でも使われないようなセリフをガイは叫びまくる。また、ガイの声を神谷明が当てている為、ガイと冴刃僚がダブって見えてくるので昔のアニメ好きの人は要チェックだ。まあ、アニメ好きでない人も非常に安く手に入るソフトなので(それだけ店側もこのゲームが良作とは思えないという事であろう)騙されたと思って是非プレイしてほしい。先入観は禁物である。 |