シューティングゲーム(A級)

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R−TYPE1

当時は4Mロムが開発されていなかったので、Huカードで1・2と2本に分けられて発売された(後にスーパーCD-ROM2でオープニングビジュアルが追加された完全版が発売された)。PCエンジン発売当初にハードの販売台数を伸ばす為、満を持して投入された本作、着脱式オプション「フォース」や波動砲の溜め打ちを巧く取り入れたゲームシステムを始め、アーケード版の緻密なグラフィックや敵キャラクターの出現位置&タイミング等をほぼ完璧に再現したPCエンジン初期の名作として堂々の地位を築いている。そして、個人的にはこの1の方をお薦めしたい。理由は至って簡単で、難易度が適当であるという事(そういう意味ではスーパーCD-ROM版でも良いのだが)。要するに2は万人向けでは無いという事である。その他にも1にはこのゲームのウリの一つであるステージ全体が巨大戦艦のみで構成されているというSTAGE3が入っているのも理由の1つ。このステージは全てが巨大戦艦との戦いで構成されており、「R-TYPE」最大の特徴「フォース」を完璧に使いこなせなくてクリアは難しいものになっている。言うなれば「R-TYPE」のコアとなるステージであり、シューティング史上永遠に語り継がれるであろう傑作ステージでもある。そして、次のSTAGE4(この面もフォースが攻略の鍵を握る)をクリアすると友軍基地へ着艦する事になり、この感動的なフィナーレの続きから「R-TYPE2」はスタートする訳だが、当然ながら2は格段に難易度が上がっているので覚悟してプレイしてもらいたい。

アトミックロボキッド スペシャル

一見普通のシューティングに見えるが、実はオリジナリティ溢れる良作STGなのである。自機はロボットで、それぞれ6段階までパワーアップする4種類のウェポンを使い分けてステージを進んでいく。最大の特徴は全25面が5面1セット(×5)になっている事で、これによりメリハリのあるゲーム展開を味わえるようになっている。それぞれ1・2・4面は割とオーソドックスな横スクロールSTGで、強制スクロールでは無いのでかなり自由度が高い作りだと言える。ステージ構成も縦横無尽にスクロールする面や迷宮のように入り組んだ面など、プレイヤーを飽きさせない工夫が色々となされており、各ステージの最後には中ボス戦も用意されている。3面は性能面でも姿形でも自機とそっくりのメカとのタイマン勝負というSTGでは随分珍しい趣向がこらされているのだが、相手を倒した後にはライフ回復アイテムが出現するので、一種のボーナスステージと考えてもらってイイだろう。そして、ラストの5面では画面の半分はあろうかという超巨大ボスが待ち構えている。1・2・4面でのコース選択によって5面のボスの能力が少し変化したり、その後のエリアの難易度が上下したりと細かい部分でも作り込まれているので、何度もプレイして自分に合ったコースを見付けて欲しい。死ぬとウェポンが1つずつ減っていったり(ボス戦で死ぬとその後が大変)コンテニュー後に復活する場所に少し難点があったりと、多少の問題点は残るものの、難易度は抑え目に設定されているので、テンポ良くゲームを進める事が出来る上、武器の派手さや自キャラ&敵キャラのデザインの秀逸さ、背景の美しさなどでもプレイヤーを楽しませてくれる。全てのPCエンジンファンにお薦めしたい秀作である。

ガンヘッド

同名の映画が原作だが、内容は全く無関係。コンパイルが制作したアレスタシリーズの流れを汲むSTGで、本作はアレスタの特徴を見事に表現してくれている。敵も自機もスピードが速く、背景のスクロールも快調、BGMもHuカードとは思えないほどカッコ良く、アイテムもガンガン出現する。このコンパイルSTGらしいテンポの良さが終始ゲームを盛り上げており、プレイヤーを全く飽きさせない手の込んだ作りになっている。ゲームスピード同様、自機のパワーアップが速い為、敵の激しい攻撃にも充分対応する事が出来、難易度・バランスともに文句の付けようの無いの仕上がりである。ステージ構成や自機の攻撃もオリジナリティ溢れるもので、ストレス解消には持って来いの一本ではなかろうか。PCエンジンのシューテイングは良作が多いとされているが、難易度などの問題から万人向けといえるものは然程多くはない。だが、この「ガンヘッド」だけは自信を持って全てのユーザーにお勧めする事が出来る。一人でも多くの人に楽しんでもらいたいソフトである。

ギャラガ88

ちょっと気軽にシューティングを楽しみたい人向けのソフト。インベーダーゲームの延長のような固定画面のSTGの為(偶に縦スクロールするステージもある)、最近のゴチャゴチャしたゲームに慣れ親しんでいると、そのシンプルさが逆に新鮮に感じられるかも知れない。ボタンは弾を撃つ為だけに存在し、方向キーは時期を左右に動かす為だけに存在する。難易度も手頃で、画面もシンプル、まさにゲームの源流を見る思いである。地味な画面に単純なシステムであっても丁寧に作られたゲームは、ユーザー心に何かを訴えかけることが出来るという見本のようなソフト。また、単純なゲーム構成の為、1度プレイし始めると熱中し過ぎて時間が経つのも忘れてしまう事も屡々。熱中といえば、やはり自機をわざと敵側の捕虜にして、それを後に奪い返して合体する事によってパワーアップを果たした時の達成感はどんなゲームにも勝る。画面効果やサウンド等、装飾部分は正直言って期待できるレベルでは無いのだが、ゲーム好きの人は一度プレイされる事をお薦めする。決して後悔はしない筈である。

ゲート オブ サンダー

記念すべきスーパーCD-ROM2初の横スクロールシューティングゲーム。クールでド派手な演習も然る事ながら、兎に角難易度が高いという事が最大の特徴かも知れない。最初の敵でも何発か弾を当てないと倒せないほど強力だったり、1面の前半で後方から敵がバンバン出現し、バリバリ弾を撃ってくる。下手くそは徹底的に突き放すシビアさは「ライザンバー」シリーズ並である。しかし、STGゲームとしての完成度はというと、「ライザンバー」シリーズ同様、非常に高い水準であり、何度もプレイしていると決してバランス調整を怠った訳ではないという事がよく分かる。感覚的に自機を操縦できる抜群の操作性、画面の美しさは文句なし。ロック調でノリの良い音楽も作品の雰囲気にマッチしているし、先述の難易度の高さもシールドが頻繁に出現するので、慣れてくれば少しずつ先に進めるようになってくる。ただ、やはり筆者のようなSTGが苦手な人間にとっては救済アイテムの一つであるボムが存在しないというのが厳しいところ。一応、エネルギーブラストという敵を全滅させるウエポンはあるのだが、これはアイテムを取ったその場で発動するタイプなので、危険を感じて自分の意志で発射する事は出来ない…。つまり、ステージ構成と自機の動きを完全にシミュレーションした上で、それを実行する腕を持つ人しか本作を隅々まで楽しむ事は難しいのである。DEVILモードの極悪な難易度はもう笑ってしまう程なので腕に覚えのある人は是非挑戦してもらいたい。

スーパースターソルジャー

ファミコン版「スターソルジャー」から4年の歳月を費やし、遂に続編として発売されたのがこのゲーム。ハドソン(カネコ製作)得意の縦スクロールシューティングなのだが、シューティングファンも納得する期待通りの出来である。基本的に2ボタンを押し続けるだけのシンプルなゲームなのだが、その操作性・爽快感・画面の美しさ&演出・ゲームバランス、全ての要素が高い水準で融合しており、兎に角プレイしていて胸が躍る。シューティング本来の避けて撃つ楽しさが充分味わえる作品なのである。また、斬新なアイデアとして、点滅したクリスタル(通称コンテニュー玉)を取ると取った分だけ自機がその場復活出来るというものがあるのだが、少し高めの難易度を巧みに調整している上、テンポも良くなっている。あと、忘れてはいけないのがキャラバンモードの復活。敵のポジションテーブルを始め、全体的に非常によく練られているので中毒性は非常に高い。敵を破壊した時のSEからゲームを盛り上げるBGMまで、音声部分は「ガンヘッド」に劣るものの、STG部分では隙の無い作りが印象的で、引き締まったプレイを楽しむ事が出来る筈。完成度の高さはキャラバンシューティング随一の作品である。

スチームハーツ

エロ要素を取り込んだシューティングゲームという割と珍しいジャンルのゲーム。エロを中心としたギャルゲームではあるもの、STG部分の出来は決して侮れない。同社の「V.G.」は完全に格闘ゲーム部分が破錠していたのだが、こちらの方はSTG部分も手を抜かずに開発したようである。画面右上部にキャラクターの顔を表示して、STG画面に於てストーリーがテンポ良く進んでいく点もなかなか斬新で、ストーリーを理解する上でも重要な役割を担っている(「サファイア」でもこの演出手法を採用していればストーリーが分かり易くなって良かったと思うのだが)。肝心のSTG部分はというと、当時としては珍しく攻撃回避型のボムも無く(追尾弾などを避ける為のブーストは搭載されている)全体的にエフェクトも割と大人し目である。ライフ制を採用している事以外は一昔前の硬派な縦スクロールシューティングと考えてもらっていいだろう。相対的に自機の能力はそれ程高く設定されていないし、敵の攻撃もかなりシビアだったりと、まさに羊の皮を被った狼のようなゲームである。ただ、羊の皮である筈の軟弱なエロ系ビジュアルシーンは全く動かない止め絵に声を当てているだけという手抜きとしか言い様のない陳腐なもので、これだったらギャルゲー要素を全部取っ払ってしまった方が余程評価が高かったような気がする。そういう意味では当時のPCエンジン市場の状況やPCエンジンの特性や歴史と言ったものを体現している作品なのである。

スプリガンmark2 リ・テラフォーム・プロジェクト

前作「精霊戦士スプリガン」とは随分様変りしたこのゲーム、間違いなくロボットアニメ、取り分け「ガンダム」好きのオタクが開発に携わっていると断言できる作品に仕上がっている。それ程までにオタク心を擽る一本なのである。一言で言うと70〜80年代の熱いロボットアニメを意識したSTGで、画面狭しと飛び交う閃光・うねりを上げるアームドアーマー・オープニングから燃える展開が用意され、サウンドのノリもまさにロボットアニメそのもの。途中から主人公の搭乗機として可変の新型機が出てくるところやコロニー落とし、ライバルキャラとの一騎打ち等はまるで往年の「サンライズ」アニメを見ているようである。熱いキャラクターと少し恥ずかしい台詞、そしてベタな展開、どれをとっても実に良質なパロディとして成立している。肝心のシューティング部分の出来も独創的でなかなか遊び応えがあり、自機の反転を可能にしている点は本当にロボットを操作しているような気にさせてくれるし、全体を通してゲームバランスも良く、流石コンパイルといったところである。ただ、ストーリー重視を重視する余り肝心のシューティング部分のテンポが損なわれているという事が少し気になるところ。戦闘中にどんどん物語が進む為、随所でキャラクター同士の会話が挿入される事になり、その度にスクロールが止まってゲームが中断されてしまうのは思いの外煩わしい(演出といえば演出なのだが)。そういった意味ではストーリーや設定部分同様、STG部分も好き嫌いが分かれるところだろう。個人的にはその先見性を評価したい一作である。

ソルジャーブレイド

このゲーム、あらゆる面で従来のキャラバンシューティングからの脱皮を図った印象を受ける。まず、全体的に敵が硬くなっている。敵の攻撃自体はそれほど激しいものではないのだが、この敵の硬さが従来のキャラバンシューティングにない面白さを与えている。バリバリとド派手な攻撃で敵を力で捩じ伏せるというよりは、じっくりターゲットを絞って敵を倒していくという作品なのである。また、システム面ではボムに当たる「スーパーシェル」がかなりイイ味を出しており、しかも通常武器をパワーアップさせる為に取るパワーアップユニットも「スーパーシェル」なのだ。つまり「スーパーシェル」をボムとして使用すると通常ショットがパワーダウンするという面白いシステムを採用しているのである。パワーアップユニットは3色あり、通常攻撃のパワーアップを優先するか、いざというときのスーパーシェルを優先させるかがまさに悩みどころ。このように、このゲームは反射神経よりも戦略重視のSTGゲームとなっている。勿論、画面の美しさやサウンドは従来通り素晴しい出来で、演出に関してはキャラバンSTGでは最高峰のクオリティを誇っているので、キャラバンファンも充分満足できる筈。キャラバンソフトとしてはPCエンジン最後のシューティングにあたるので、ネタ不足に陥って路線変更に踏み切ったという感もあるが、毛色の違うキャラバンシューティングとしてPCエンジンのキャラバンの最後を飾るに相応しい力作である。

出たな!!ツインビー

コナミに於て「グラディウス」と双璧をなす看板シューティング。この超有名なSTGに関して何を書いたら良いのか少々困惑してしまうところであるが、ファミコン版の出来も大したものであったが、このPCエンジン版の出来も抜群。雲を撃ってパワーアップベルを出したり、空中攻撃と対地攻撃を行ったりする等、シリーズを通してお馴染のゲームシステムは勿論そのままであり、プレイ感覚にも違和感を感じる事は無いだろう。パステル調で統一された画面は非常に丁寧に作られており、STAGE6の多重スクロールは圧巻の一言。当り前の話だが、ゲームバランスも良好で、フラストレーションが溜まる暇など無く、テンポ良くゲームは進んでいく。ウリの1つである2人同時プレイも可能で、その際もゲームバランスが崩れないというのは見事としか言いようがない。コナミならではの細部まで手の込んだ作りはこのソフトでも健在である。ただ、こういった風に技術的な部分での進化はあるものの、他機種でリリースされた「ツインビー」との劇的な違いというものは存在しないので、PCエンジン版ならではのウリというものが追加されていれば最高だったのだが…という気持ちになるのも事実。秀逸なゲームだけに更にものねだりしてみたくなる。

ドラゴンスピリット

業務用からの移植作。ハード性能の限界なのか、オープニングのデモが削除されていたり、エリア数が減少していたりと完全移植とまではいっていないのだが、全体的に見て相当クオリティが高い移植がなされており、プレイ感はアーケードに遜色ないレベルにまで仕上がっている。自機が人間が聖剣の力を借りて変身したブルードラゴンという設定のファンタジー色の強い縦スクロールシューティングゲームで、画面上に出現する卵を取る事で最高3本まで首が増えていく。勿論、首が増えると攻撃力も上がる訳だが、同時に当たり判定まで大きくなってしまうというのがミソ。設定とSTG部分の調和を保つバランス感覚に優れており、コンシュマー機のSTGとしての難易度も手頃で、ゲーム画面も世界観に合った雰囲気で統一されている。今プレイしても全く古さを感じさせない出来ではあるが、少しのんびりしたテンポでゲームが進む為、シューティングマニアの人にとっては少し物足りないと感じられるかも知れない。ナムコが提供するPCエンジン初期の佳作STGである。

バトルエース

スーパーグラフィックス専用ソフトという事もあり、一般的に知名度は高くないのだが、PCエンジンが誇る3Dシューティングの力作である。本格派3Dシューティングという事で、自分はコックピットにいる感覚の画面構成になっており、独特の臨場感があって操作性も良好なので本当の戦闘機に搭乗しているような感覚を味わえる。画面奥から迫り来る敵をロックオンしてホーミングミサイルで撃ち落とすのが基本で、ホーミングミサイルも近距離用のバルカンも弾に制限が設けられていない為、景気良くバリバリ撃つ事が出来、爽快感も抜群。背景の処理やスピード感も流石SGといえるクオリティで、まさにSGでしか味わえない一作である。1つ欠点を挙げるとすれば、コックピットからの視点の為、弾を避けたつもりでも画面外で被弾する事があるので注意が必要ではあるが(最後まで当たり判定がよく分からない)これもリアルな設計&演出だと考えれば納得もいく。要するにハードの性能を誇示する為のPRソフトの一種なのだが、それでも確かな技術に支えられた良作なのでSGを所持している方には是非体験してもらいたいソフトである。

パロディウスだ!

言うまでもないが、コナミの名作「グラディウス」のセルフパロディである。コナミだけにシューティング部分の出来も頗る良好で、特に「グラディウス」をプレイしていればニヤリとさせられる場面も多いので、企画自体は成功の部類に入るだろう。ただ、ステージ全体がギャグ・ボスもギャグ・自機も攻撃方法もギャグとゲーム全体が出オチ系ギャグ尽くしなので、少々お腹一杯になり過ぎる感がある。素直に笑えるネタもあるので(フェニックスのパロディボス等はなかなかセンスが良い)あそこまで無理して詰め込み過ぎなくても良かったのではないだろうか。笑いにはフリとオチ・そのタイミング・メリハリが大事だという事を理解できていないところが惜しいところである。しかし、アーケード版の再現という点ではサウンドやステージ構成といった部分でX6800版には及ばないと言われているものの、「グラディウス」と同じくスペシャルステージの追加という形でそれをカバーしており、アーケードからのファンも何とか納得できる内容ではないだろうか。Huカードという事で不安視されていたサウンド面も1or2ボタンを押しながら電源を入れる事でモノラル設定からステレオ設定に変更する事も可能で、ネタを楽しむソフトらしく難易度も抑え目なので、一般のゲームファンからコアなゲームマニアまで、全ての人にお薦めできる一本である。

ファイナルソルジャー

ハドソンのキャラバンSTGの中では最も難易度が抑えられていて遊び易いソフトになっている本作、全体的に地味だからなのか、オリジナリティーに欠けるきらいがあるからなのか、キャラバンソフトの中では余り話題に上らない不遇のソフトなのだが、そこはキャラバンシューティング、全体のバランス感覚と完成度の高さは天下一品。そして、このゲームの最大の特徴といえば、やはり最初に武器を選択出来る点であろう。このセットアップモードのお陰で、どのウェポンも自分の好みに合わせる事が可能となり、ゲームをより深く楽しむ事が出来るようになっている。ただ、先述の通りかなり難易度が低い為、筆者のようなSTGが苦手なものにとっては絶妙のバランスでとても面白いという一方で腕に覚えのあるゲーマーには少し物足りないかも知れないのだが、ここでも役に立つのが先述のセットアップモード。これでわざと使い勝手の悪いウエポンを選択しておくと上級者であっても自分に適した難易度でプレイする事が出来る。どんな人でも平均的な面白さを得る事が可能な秀作なのである。また、ラスボスは非常に独創的で、上級者でもきっと楽しめる筈なので一度じっくり遊んでもらいたい。


PCエンジン狂の詩