ロールプレイングゲーム(B級)

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アウトライブ

3DダンジョンRPG(PCエンジンではちょっと珍しいジャンル)。シティからシティへ移動するには全てダンジョンを越えて行かねばならず、今プレイすると流石にちょっときつい。しかし、このダンジョンこそがこのゲームの最大のウリなのである。ダンジョンには所々に異なる属性のエリアがあり、出現する敵はそのエリアと同じ属性を持っている。属性には相性というものがある為、そのエリアの属性により武器を使い分けないと、あっという間にやられてしまう。ポケモンみたいなものである。このシステムも今やると、少しうざったいが、意欲的なシステムだと思う。ストーリーは各シティにいるデュエリストというロボット(FW:ファイティングワーカーと呼ぶ)格闘家と戦って、様々な情報を得ながら進んで行く。単調な感もあるが、これもポケモンみたいなものである。世界観もきっちり筋が通っているので分かり易いし、FWのデザインも豊富で、それに乗るデュエリストも個性的。古いゲームだが、全体的にかなりイイ感じに仕上がっている。最後になったが、プレイしてみようと思った人へのアドバイスを1つ、敵に遭遇すると自動的にその方向を向いてしまうので、迷わないように気を付けよう。

カダッシュ

アーケードから移植された2人同時プレイが可能な横スクロールA・RPG。剣と魔法の正統派ファンタジーの世界を舞台にプレイヤーは戦士・魔法使い・僧侶・忍者の4種類の職業の中から1つを選び、魔王にさらわれた王女を救出する為、冒険の旅に出る訳だが、通常のACTゲームの中にレベルアップの概念や装備や道具を整えるショップ、宿屋など、RPGの基本的な要素は全て詰まっているのがこの作品の最大の特徴である(町の住民とも会話が可能)。それ故、見た目に釣られて普通のACTゲームのように先に進むことに重点を置いてプレイするとあっという間にゲームオーバーになるので(パスワードやコンテニューといった救済措置は存在しない)充分に注意していただきたい。また、ゲームバランスは開始直後が最もシビアになっているので初プレイ時は面食らうかも知れないが、地道に経験値稼ぎをしてレベルアップを重ねる事で攻撃力&防御力がアップして、キャラによっては強力な魔法を覚えていくので、後半はかなり楽にプレイできる筈である(僧侶を使えば誰でもクリア出来るようになっている)。ゲーム画面も美しく、キャラクターの特性や攻撃方法も上手く表現されている為、何度でも遊んでも飽きない上、隠し通路&アイテムといったアクションゲームの醍醐味や装備を買い替えることでキャラクターのグラフィックが変化するといった細かい点にも拘りが見られ、全体的にかなり完成度の高い作品になっている。細かい部分では操作性に若干クセがあったり、ステータス表示画面が存在しない、エリクサーが薬草よりも優先的に使われる(アイテムは全て自動的に使用される)といった不満点もあるが、個人的には移植にあたりタイム制を廃止し、2人同時プレイのシステムをきちんと残してくれた製作者に拍手を送りたい。

川のぬし釣り 自然派

名前の通り釣りと従来のRPGをミックスさせたゲーム。着眼点は良い。当時のPCエンジンにはこういったゲームは少なかったので、かなり面喰らった。戦闘以外は全て釣り。金になるのも魚、クエストも魚、妹を救えるのも魚。体力もウキを遠くに投げるのに必要だし、魚を釣り逃すと、ダメージを受ける。ホント釣りづくし。それだけに釣りの部分はとても凝った作りになっている。魚の種類は豊富だし、釣りをしている時に流れるせせらぎの音も良い。必要な餌が釣りをする場所によって変化するシステムや釣り上げる際の魚との駆け引き、同じ場所で釣っていると魚が減ってくる等、釣りが好きな人が作ったんだなあと容易に想像できるアイデアが随所に盛り込まれている。本当に釣りを楽しめるRPGなのである。それだけに、動物とのバトルによって経験値を得るシステムは最悪。アイデアとしては面白いいアタックポイント制(画面をアタックポイントが動き回って動物と重なったときにボタンを押すとダメージを与える事が出来る一方で外してしまうとノーダメージというとんでもないシステム)も釣りを楽しむRPGとしては邪魔以外の何物でもない。経験値も何とか魚釣りで得られるシステムだったら最高だったのだが…。惜しい。

サーク1・2

「もろイース」などと揶揄されたものだが、それをこのゲームの欠点というのは早計に過ぎるだろう。確かにジャンプ出来る点を除いてはほぼ「イース」と同じシステムを採用しているが、イミテーションにありがちな粗雑さは微塵も感じられない。ストーリーはベタなファンタジー系で、かなり食傷気味の内容だが、テレネットのお家芸であるビジュアルシーンは奇麗だし、登場キャラクターも個性的な面々が揃っている。ゲームバランスも比較的きちんと調整されている為(ボス戦の難易度に少しバラつきがあるが)テンポよくゲームを進める事が出来、操作性も良好なので(歩くスピードも速い)地味ながらも安心して遊べる秀逸なゲームが一度に2本楽しめる非常にお得なソフトと考えるのが適当であろう。ただ、気になる点がいくつかあるのも事実で、それらが移植の際にオリジナルのパソコン版から改善されなかったことが実に残念である。まず、全体を通して不親切な面があり、ダンジョン内にある宝箱を開けた瞬間、矢が飛んできて即死亡(回避不可)というトラップなどは理不尽意外の何ものでもない。また、パソゲーにありがちな一本道の展開(お使い要素も高い)も目に付き、主人公ラトクの影も薄く(少し天然が入っている)移植モノの辛さが滲み出ている。そういった点でやはり「イース」に及ばない真似ゲーという印象が強い本作だが、決して駄目ゲーという訳でないので、小さめの「イース」という感覚で本質部分を楽しんでもらいたい。続編の3もボリュームに欠けるものの本作同様、質の高いA・RPGなので(「フレイCD」の方は少しバランスが悪い)お薦め。

凄ノ王伝説

通常、原作付きゲームというものはキャラクター達に頼り切ってしまい、ゲームシステムに問題があったり、ゲームバランスが悪かったりと何らかの問題点を抱えているものだが、この作品は良い意味で予想を裏切ってくれる。物語の舞台は、結構ドロドロしていてギャグのかけらもない。さすが永井豪である。そして、注目すべきはその画期的なゲームシステムである。まず、レベルに関して面白いシステムが採用されている。EXPポイントを溜める事でLVが上がっていくのは従来のRPGと同じなのだが、そのレベルに上限が設定されている。そして、レベルの最高値はシナリオのどの部分まで進んでいるかという事で決まってくるのだ。つまり、ゲームバランスを一定に保とうという試みなのである。他にも、食料システムという「リンダキューブ」にもあったユニークなシステムも採用されている。これは、食料を買い込んで冒険するという日常生活では当たり前の習慣をゲームの中に巧く取り入れたシステムで、買い込んだ食料は時間が経つごとに減っていき、底をついたらHPまで減っていくというものである。流石に煩わしさも感じるが、非常に意欲を感じる。これら以外にも戦闘がシュミレーション形式だったり、傭兵システムを採用していたりと、とてもHuカードとは思えない出来である。多少古さを感じることもあるが、それは仕方のない事で、是非ゲームの本質部分を存分に楽しんでもらいたい。

スタートリング・オデッセイ2 魔竜戦争

PCエンジン市場に参入したメーカーの中でレイフォース程順調な成長を遂げた会社は恐らく無いだろう。制作を重ねる毎に制作技術やセンスのレベルアップが見て取れた。ユーザーとしてはこれ程嬉しい事はない。流石に初作品の「スタオデ1」はかなりヤバかった。問題点が山積みで、駄ゲーと言われても仕方のない出来だった。2作目の「スターブレイカー」でその問題点が随分解消され、この「スタブレ」はかなり遊べるソフトに仕上がっていた。そして、レイフォースのRPGの集大成ともいえるのが、この「スタオデ2」である。剣と魔法と中世ヨーロッパというRPGの王道に直球勝負で挑んだ本作。それだけに手腕が問われるところだが、出来はかなりイイと思う。ストーリー・ビジュアル・操作性とも、ほぼ完璧。音楽はあの宮川泰が担当しており、非常に重厚なサウンドがゲームを盛り上げる。かなり上質のRPGに仕上がっているのだが、やはり足りないのはオリジナリティ。もうファンタジーはお腹いっぱいという時期に敢えて直球勝負する必要性はなかったのではないだろうか。「スタオデ1」の主人公レオンの父の話だから時代設定も前作より前にしなくてはならなかったのであろうが、少し悔やまれる結果となってしまった。

聖竜伝説モンビット

実にオーソドックスな「ドラクエスタイル」のRPG。新しいファクターがある訳ではないが、完成度は高い。それまでのコマンド型RPGの良い部分をよりすぐってゲームにしたという感じである。ウリであるパートナーのドラゴンはポケモンのように成長して、海を渡ったり、空を飛んだりしてくれるのだが、イマイチ愛着を感じられなかった。もう少し、主人公とドラゴンのほのぼのとしたエピソードを盛り込んでも良かったのではないだろうか。私にとってはドラゴンよりも主人公の代わりに戦ってくれる影の戦士の方が気になる存在だった。この斬新なアイデアはもしかすると「天外2」に於てカブキの「黒子」や分身の巻物「赤影」に取り入れられたのかも知れない。話が逸れてしまったが、安心
して遊べるRPGなので、誰でも気軽に遊んで欲しい。

ダブルダンジョン

このゲーム、好き嫌いがはっきり別れると思う。3Dダンジョンを探検するRPGでなのだが、グラフィックも丁寧に描き込まれているし、スクロールも速いので煩わしいと感じる部分は殆ど無い。おまけに2人同時プレイも楽しめるというかなりおいしいゲームなのだが、今プレイすると流石にキツい。まず、シナリオが合計22本もある(最後の戦いLV6をプレイするにはその前の21本のシナリオを全てクリアしないとならない)。結局は同じような雰囲気及び設定の中で冒険する訳だから、やはりもう少し絞るべきだったと思う(1レベルにシナリオ1つで充分)。他にもオートマッピング機能が欲しかった。PCエンジン版「ドラゴンナイト2」のような親切設計にすると、随分バランスが良くなっただろう。また、プレイ時間が長いシナリオはかなり辛い(LV6などは16時間以上かかる)。発売当初は猿のようにプレイしていたのだが、この歳になるとなかなか気力が続かない。確かに今見ても独創的で非常に上質のゲームだと思うのだが、ヌルいゲームに浸かりきっている人間にとっては少々手に余るゲームである(完全に硬派なゲーマー向き)。最後に、文字パスワードには色の区別(ミドリ・むらさき)が必要なので、色の違いもメモっておかなければならない。

ネクロスの要塞

極普通のコマンド選択式RPG。全部で7つのシナリオからなっており、各シナリオ毎に決められた3人でパーティを組んで話を進めていく。勇者は全部で8人いるのだが、結局8人でパーティを組む事はない。この辺りは少々残念な気がするが、最後の章ではリーダーキャラ1人と残りの7人のうち好きな2人の合計3人でパーティを組んでプレイするという当時としては大変斬新なシステムを採用しており、正直私も驚いた。戦闘シーンも非常に凝った作りになっており、かなり気合い入ってるという印象を受ける。今プレイすると全体的に古さばかりが目についてしまうだろうけど、PCエンジン初期の名作RPGなので、1度プレイしてみてほしい。

弁慶外伝

PCエンジン初期の良作RPG。…が、流石に今プレイすると荒さが目立つ部分もある。人と話しをする時に1回1回ウィンドウを開いて「会話」のコマンドを選択しなければならなかったり、武器なども一度装備してみなければ、その強さが分からなかったりと、今の親切なRPGに慣れていると少々ストレスが溜まるかも知れない。メッセージスピードと歩く速さが遅すぎるのも困りもの。しかし、当時はこれが普通だったので仕方のない事である。ただ、設定とストーリーは非常に良く練られており、今でも充分に楽しめる。純和風のRPGというのも当時としては珍しかった。細部まで丁寧に作られているので、操作性に関する事以外でイライラさせられる事は決してない。高い金を払ってビジュアルだけをウリにしてバランスが悪かったり、物語が面白くないRPGをプレイするぐらいならこのゲームをやった方が余程良いと思う。懐かしさも感じることも出来るし。

ラストハルマゲドン

非常にユニークな設定のRPG。生命が滅亡した後の星に魔界からモンスターたちが移住しようとした矢先、宇宙からエイリアンの侵攻が始まった。モンスター達は自分の星を守るためにエイリアンと戦うというのが大まかなストーリー。モンスターが主人公なだけに店も無ければ宿も無い。武器やアイテムは自分たちで生産し、体力は魔界に帰る事によって回復する。レベルアップによって進化したり、合体なども出来る。他にも時間や日付によってパーティが3パターン存在したり、ポケモンのように属性によってそれぞれのモ
ンスターに弱点があったりと、当時としては独特のシステムを採用している。全体を通して非常に独創的で、かなり面白い。しかし、バランスはかなり厳しく設定されているので要注意。パソコンからの移植だから仕方ないのかもしれないが、後半話が盛り上がっていくだけに惜しまれるところである。我慢強い方にお薦めのRPG。

ルイン 神の遺産

結構マイナーなA・RPG。プレイヤーは主人公キャラのみを操作し、その他のパーティーキャラはコンピュータが操作する。純粋なA・RPGとして見ると移動速度が遅く、パーティーキャラが邪魔だったり、展開が完全な一本道の為に自由度が少なかったりと問題点も多い。ただ、このゲームの秀逸な点はストーリーにある。ネタばらしになるので多くは語らないが、世界観と設定が非常に面白い。通常のRPGに於てプレイヤーは主人公と共に謎を解いていく事になる訳だが、このゲームは違う。主人公たちにとって終始謎として描かれている(結局最後まで謎のまま)事柄が、我々プレイヤーにとっては既知の事実なのだ。これには想像以上に楽しませてもらえる。是非とも体験していただきたい。また、絵も綺麗で、アニメーションもバリバリ動くので、こちらの方もお薦め。余談だが、月刊PCエンジン誌上で連載されていた四コマ漫画で描かれていたキャラクター設定はウソなので注意が必要である。


PCエンジン狂の詩