シミュレーションゲーム(S級)

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宇宙戦艦ヤマト

アニメと同じようにイスカンダルを目指すこのゲーム、明らかに「ヤマト」ファンが作っている。プレステで最近似たようなゲームが発売されたが、どちらかというと本作の方が原作に忠実といえる。ファン制作のゲームだけあって、ビジュアル・効果音・BGMとも、文句の付けようが無く、原作の重要なエピソードを巧くゲームにしてあるのには感心してしまう。リアルタイムシミュレーションの為、本当に沖田艦長になった気分が味わえるのもポイント高し。嶋に進路を指示し、森雪に戦闘状況を聞く、それら全てを把握して、古代に攻撃命令…まさに涙がでるようなシチュエーションである。また、キャラクターの声はアニメ版と全く同じなので、ゲームをプレイしていて違和感を感じる事はまず無いというのも素晴らしい。勿論、波動砲やコスモタイガーもきっちりと再現されているので、自分の手で地球を救うという気概を持ってイスカンダルへの旅に挑んでもらいたい。アニメファンが多かったと言われるPCエンジンならではの実に豪華な作品である。

ときめきメモリアル

このゲームについては最早何も言う事はあるまい。今のギャルゲーブームの立役者で、ギャルゲー史上に燦然と輝く金字塔的名作。筆者としては好みのゲームとは言えないが、一つの恋愛シミュレーションゲームとして見れば、素晴らしいの一言に尽きる。ゲームバランス・ビジュアルの質・BGM・演出など、どれをとっても文句の付けようが無い。ヘタクソなキャラクターデザインさえもハマった人達にしてみれば味わい深く感じられてしまうんだから、まさに完璧、流石コナミという感じである。未だ総合的に見てこのゲームを抜いたと公言できる育成ギャル系シミュレーションゲームは無いだろう(個人的な好みは別にして)。そして、この初代「ときメモ」の残した功績の中で最も注目すべきは、恐らくゲーム史上初めて「2個買い」「3個買い」という暴挙を行うオタクを生みだしたことだろう。「保存用」や「プレイ用」など、およそ一般人には理解できない次元で盛り上がる彼女いない歴20年近いオタクが日本全国で大量発生したのである。このようにオタクにとっては恋人そのものになってしまったこのゲームだが、一般の人にとっては然程害のあるものではないので、軽く笑いながら細部まで手を抜く事なく作り込まれたシミュレーションゲームとしてプレイして欲しい。

ネクタリス

このゲームを初めてプレイした時、最初は度肝を抜かれ、そして唸ってしまった。この完成度は間違い無く当時のPCエンジン史上最高のものであった。システムは非常に理解し易いシンプルなものだが、かなり奥の深いゲームに仕上がっている。見方のユニットで敵のユニットを包囲したら、その敵の攻撃力と防御力を低下させる事が出来たり、自機が味方のユニットと隣接していたら、自機の攻撃力・防御力ともに上がったりするシステムはかなり戦略性を高めており、当時としては画期的な代物であった。勿論、地形効果やなわばり効果(自機の周囲6ヘックス内では敵のユニットは1ターンに1歩ずつしか移動できない)といったシミュレーションゲームでのお約束のシステムもちゃんと採用している。そして、特筆すべきはこのゲームは最後までユニットの生産が不可能で、ユニットはステージ開始時からのものしか使用できない。つまり、金にものを言わせた力押しが出来ず、詰め将棋のように1ターンも無駄に出来ない非常に頭を使うゲームになっているのだ。これこそが「ネクタリス」の面白さであり、秀逸さなのである。Huカードなので敵の思考時間も短く、ストレスを感じる事はまず無い。今プレイしても決して古さを感じる事は無いので、兎に角1回プレイして欲しい。

レディファントム

本格ギャル系シミュレーションゲーム。オーソドックスなSFシミュレーションのようだが、細部に様々なアイデアが盛り込まれている。まず、もっとも画期的だったのがフリーシークエンスシステムである。これはターン制を排除して、パイロットのAC(行動力)が高いユニット程数多くの行動機会が与えられるシステムの事で、このシステムによって誰が何時行動できるかがはっきりとは分からなくなり、決して戦闘中に気が抜けないようになっている。また、気が抜けないと言えば、誘爆システムというものも採用されている。これは攻撃を受けた時に運が悪ければ、たとえHPが残っていても爆発してしまうという恐ろしいシステムで、少々理不尽さを感じない訳ではないが、非常に面白い試みである。他にもユニットの向きという概念(後方からの攻撃などはダメージが大きい)も盛り込まれている為、移動時の戦略性も上昇している。このように随所に新しい事をしようという意欲が見えて、それがまた成功しているから驚きである。登場キャラクターは鬱陶しいぐらい女性ばかりだが、ゲーム自体はかなり硬派な作りなのでシミュレーション好きの人にも納得してもらえる筈。色々な意味で非常にPCエンジン的なゲームであると言えるかも知れない。


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