アドベンチャーゲーム(S級)

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SNATCHER

PCエンジンでは並ぶ作品が無いほど洗練されたクールなアドベンチャーゲーム。パソコン版では中途半端に終わっていた物語全体の謎もこのPCエンジン版ではきちんと解決されており、往年のファンも納得の出来だと言える。映画を意識した画面構成やサイバーパンクで格好イイBGMなどは、まさに大人の雰囲気漂うゲームといった感じで、世界観とそれにマッチした個性豊かなキャラクター、独特のセリフ回しとそれを違和感なく聞かせる豪華声優陣、全てが文句なしのクオリティを誇っている。また、物語を余すことなく堪能でき、尚且つダレることのないゲームテンポ、矛盾の少ない会話をする登場人物たち、所々に鏤められたセンスの良い笑いの要素などはまさに職人コナミの仕事。「くそぉ!スナッチャーめっ!」プレイした人なら誰でもニヤリとするであろうこの台詞などは一生忘られないほどのインパクトを持つ。忘れられないと言えば、戦闘時の緊迫感も冗談抜きで恐ろしいものがあり、ゲームであれほど心臓がバクバクした経験はそうそうあるまい。ゲームは正味6時間程度で終わるのだが、細部まで手を抜くことなく作り込まれているためやりごたえは抜群で、終わった後も長く余韻が残る傑作中の傑作である。アルタミラのうどん屋のおやじが映画「ブレードランナー」で使われていた台詞を喋ったり、ビデオフォンでゲームの流れとは直接関係のない色々な情報が聞けたりと、お遊び部分も豊富なので1度クリアしても何度でも違った遊び方が出来るのもマル。PCエンジン史上ナンバー1アドベンチャーゲームの冠はダテじゃない。

てきぱきワーキンラブ

PCエンジンの最後を華々しく飾った名作と言って良いだろう。ある意味、ギャルゲー市場と言われたPCエンジンを締め括るに最も相応しいゲームだったと言えるかも知れない。ジャンルは育成シミュレーション&アドベンチャー。未来世界の何でも屋「その他省(省庁)」に舞い込んでくる依頼を3人の部下を派遣して解決するというのが、大まかなゲームの流れである。育成シミュレーション部分は部下に仕事を与え、体力や知力のパラメーターを上げていくのが目的で、このパラメーターの数値により、部下達が勝手にアドベンチャー時の選択肢を選んでしまうこともあるので(なかなか豪毅なシステムである)決して疎かには出来ない。そして、依頼解決の暁には依頼主から報酬がもらえ、その結果でエンディングが変わるというシステムになっているので気に入った人なら何度でもプレイすることが出来る。晩期のPCエンジンを象徴するかのように女の子がたくさん出てくるアドベンチャーなのだが(エダルトだけは男である)独特のシステムからビジュアルシーンに至るまで非常に丁寧に作ってあり、イベント数も多いので全く退屈する事はない。キャラクターデザインが竹本泉だったり、声優が割と豪華だったりと、軟弱なオタク諸君も納得のギャルベンチャーである。ちなみにPCエンジン末期のソフトにありがちなHな要素は殆ど無いのであしからず(苦笑)。


PCエンジン狂の詩